6月定例会議事録
2016年07月18日
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今までも何度か聞いている事柄についての質問がいくつかありますが
大事な問題だと思っています。
実現するまで窓口統一・5歳児検診は活動していきます。
一般質問(宮井 訓議員)
質問内容 ・子どもたちの教育環境について
本会議再開
平成28年6月9日 午前9時00分 開議
事務局長(福 澤) ご起立をお願いします。〔一同起立〕礼。〔一同礼〕
議 長(清 水) おはようございます。
改選後、初めての議会の初めての一般質問となります。村民の皆様が注目していただいていると思いますので、ぜひ議員の皆様はしっかりと一般質問をしていただければと思います。
また、本日は区長会より区長の皆様に傍聴にお越しいただきました。ありがとうございます。議員の皆さん、しっかりと一般質問をお願いいたします。
ただいまの出席12名、したがって議会は成立いたしました。
これより本日の会議を開きます。
議事日程については、お手元の資料のとおりであります。
日程第1、これより一般質問を行います。
通告による一般質問者は9名で、質問の順序はお手元に配付のとおり抽せんで決定しました。その順序に質問を許します。
では、第1質問者 2番 宮井 訓議員を指名いたします。宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 改めまして、おはようございます。
私ごとではございますが、先日の日曜日に、長野県で52年ぶりに開催されました全国植樹祭に参加をしてまいりました。村長を初め、ここにおいでの何名かの方も参加をされていましたが、私は一般枠ということで自分でインターネットで申し込みをして参加したんですが、さすがに県とか国がやることというのは規模が違うなという印象がありました。イベントというものは段取り八分と申しまして、オペレーションとかがしっかりできているなと感じました。とにかく最初から最後までプログラムどおりと言いますか、とにかく規模の違い、人の多さ、かかわっている人の人数、どれもこれもやっぱりすごいなという、もちろん天皇陛下にお会いしたりとか海老蔵さんの舞いを見たりとか感動したんですけれども、とにかくオペレーションの確かさというかそういうのに感動して帰ってまいりました。
今回は、議長もおっしゃったように、新しいメンバーになって初めての定例会一般質問ということになります。私はトップバッターということで、一生懸命やりたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。
今回は、子供たちの教育環境についてということで6項目の通告をさせていただいておりますので、村長と教育長にお伺いをいたします。
まずは、子育てにかかわる窓口の一本化についてでございます。
もうこの問題は前の村長、教育長にもお聞きをしておりますし、小田切村長にも25年、26年と二度していると思います。平成26年度第2回定例会のときには、「検討していかなければいけない大きな課題と捉えている。検討していく」と答弁をされております。その後、どのような検討をされたのか。また、窓口の一本化への方向性はどうなっているのかをお聞きしたいと思います。
議 長(清 水) 2番議員 宮井 訓議員の質問に対する村長の答弁を求めます。小田切村長。
村 長(小田切) 改めまして、おはようございます。きょう、あす2日間、よろしくお願いしたいと思います。
宮井議員の子供の発達段階における福祉課とこども室の窓口の一本化についてのご質問でございますが、ご案内のとおり、幼児期から義務教育段階までの親と子供への福祉・医療・教育分野での継続した温かく息の長い心の通い合う支援を有機的に行うために、宮田村では平成19年4月から教育委員会事務局に新たにこども室を設けたわけでございます。
こども室では、住民課から移された保育行政を受け持つとともに、幼児教育分野について福祉課と連携しながら任に当たり、ワンカルテの活用、情報共有委員会の設置、ケース会議の開設などにより、子供たちの健やかな成長に果たしてきた役割は大きいことをたびたび私は耳にしております。
保育園就園前のお子さんにつきましては、健診、予防接種等の関係を福祉課で、保育園以降のお子さんについてはこども室が主体となってかかわっており、双方で必要な支援を行うため、また頻繁に情報を共有し合うために、保健師、子ども相談員、保育園長、学校長から組織する情報共有化委員会やケース会議を適宜開催し、健やかな成長ができるように対応してきておるわけでございます。
村民の皆様方に相談窓口業務分担や業務内容を一層わかりやすくしなければいけない。そのために、未就園児が集まるすくすく広場、ワンステップ広場や村の広報、保育園だより、学校だより等々によりまして、業務分担の見える化を図ってまいります。
なお、先般、検討してみるということもお話ししてございましたが、その背景として19年からこども室を設けたということ、その狙い、それからもう一つ、保健師と兼務職がかなり多いということ、これらを分けますと人員増を若干図らなければいけないのか等ございまして、まだ踏み切れておらないわけでございます。このあたりはどうしても人件費も圧縮しなければいけない背景もある中で難しい問題があります。現在、窓口は2つございますけれども、それぞれ保健師等も含めまして兼務で対応しているということも含まれております。
なお、先ほど26年もお答えしておりましたが、一本化につきましては、やっぱり主役は村民の皆様でございますので、その目線で課題の把握に努めまして、業務分担、それから職員の兼務のあり方等再度踏まえまして、実効性についてもう一度検討してまいりたいと思っております。そんな難しい背景もあるということをぜひご理解いただければ幸甚でございます。以上でございます。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 村長のほうから、人件費も含めていろいろ課題があるので今のところ一本化は難しいが、子育て支援という意味では窓口は少ないほうがいいだろうというようなご答弁だったかと思います。
2年か3年ほど前だと思いますが、多分その26年のときに申したと思うんですけれども、産業文教委員会で視察に行った新潟市の、そのときは2つ市を見たんですけれども、両方の市とも窓口を一本化して、多分両方とも教育委員会の所轄に宮田でいう福祉課の乳幼児の部分を移して、窓口一本化というような形でされていました。多分、その当時教育次長だった小林室長も一緒に行かれて話を聞いていただいたと思うんですけれども、いろんな意味でもし課にするのが難しいのであれば、例えば窓口がある建物、今は老福と村民会館に分かれているわけですよね、その辺を一つにして、村民の皆様が役場に来てどこですかと言ったときに、一つの建物に行けば子育て支援は一つで完結するんだよというようなこと、そういう方向性も見いだせないかなと思うんですけれども、その辺、村長、お考えはどうでしょうか。
議 長(清 水) 小田切村長。
村 長(小田切) 大変いいアイデアだと思います。貴重なご意見だと思います。先ほど触れましたように、検討している中の大きな一つの柱になるテーマだと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。お願いいたします。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) いま一度村長が検討をすると言っていただいたので、この問題は実はもう四度目、今回五度目で同じような質問をしております。舛添都知事の弁護士さんはマムシの何とかさんという人ですけれども、私はマムシにはなれないけどヤマカカシぐらいにはなれるかなと思っていますので、また機会があればやりたいと思っておりますので、ご検討のほどよろしくお願いをいたします。
要旨の2番目、ワンカルテのことについて教育長にお伺いをします。
この問題も何度か、ワンカルテの方向性についてはお伺いをしております。前回は平成26年、村長にお伺いをしておりました。そのときの村長の答弁では、宮田村のワンカルテは療育支援を進める上で児童福祉、母子保健、教育などが一体となりましてお子さんや保護者の支援を就労まで一貫して行うことを目指し、支援が必要なお子さんに関する情報は母子担当の福祉課予防係から教育委員会こども室へ引き継いでいると。その中でお子様の記録、経過の記録ですね、支援の状況などを共有しているんだというようなお話がありました。これが一つの目標であったわけですね。
ただ、問題点も幾つかあって、保護者の思い等が十分に記録されていない、また、小学校入学時の療育記録に限られているというようなことがありました。以前に聞いたときも、教育長は、中学校まではフォローはできているんですけど、中学校を卒業して高校に入ったりするとなかなかそこまでのフォローアップはできていないというようなご答弁をいただいたような記憶があります。
せっかくつくったワンカルテ、とてもいいシステムかなと思います。ただ言葉だけひとり歩きをするのではなくて、せっかくつくったものは実現をさせてうまく稼働させていくというのが一番必要だと思っています。
そこで、今のワンカルテの現状と今後どういうふうにしていくつもりか、教育長にお伺いをします。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) おはようございます。
ワンカルテの現状、今後の取り組みについてお答えをさせていただきます。
宮田村のワンカルテにつきましては、療育支援を進める上で福祉課保健予防係、さらにこども室が一体となりまして、お子さんや保護者の就労まで一貫した支援を行うと、今議員さんがおっしゃっていただいたとおり、そんな目的を目指して作成しております。
そうした中で、特に個別の支援が必要なお子さんに関する情報は、母子保健を担当している福祉課保健予防係から教育委員会こども室へ情報を引き継いでおります。現在もそれは大事に引き継がれております。記載内容は、乳幼児期の成長の様子や支援の経過を記録してありまして、保育所やこども室で療育支援を実施するための基礎的な資料になっているところでございます。
また、就園、就学前後にお互いに情報交換を密にしまして、保育園、小学校への記録情報のワンカルテを提供いたしまして、新たにそれぞれの機関で療育の経過を記録しているところであります。
なお、現在のカルテには、先ほどご指摘ございました、その時々の保護者の願いや思いが明確に記されていないという点がございます。そんな点から、保護者の願いに応える一貫した支援がやや滞ってしまうことも過去にはございました。その結果、子供によっては支援者の接し方によりまして戸惑いが生じてしまうというようなこともございました。このことは、宮田村だけではなくてどこの市町村においても見られたというふうにお聞きしています。
そこで、平成28年度、今年度4月1日より、上伊那の自立支援協議会の「きらりあ」が中心となりまして、上伊那全域で保護者の願いや意向を記入するカルテの保護者版であります「成長ダイアリー」の導入を検討しているところでございます。この成長ダイアリーは郡下統一され、子育て支援情報を記録することになっておりまして、内容はワンカルテと類似するところが多いわけですが、保護者がいつもダイアリーを持っていまして、ニーズに応じまして作成することができるものでございます。現行のワンカルテで開示できないプライバシーにかかわる情報が保護者自身の自己申告によりまして作成でき、情報共有がスムーズになります。また、上伊那郡内であれば、子供さんが移動してもそれを持っていけば即対応ができると、こんなこともございます。現在、福祉課、教育委員会、保育園、うめっこらんど、小中学校の関係者が集まりまして情報共有化委員会を立ち上げまして、より実効性のある成長ダイアリー、さらに、カルテの活用と併用して活用していくと、こんなことを大事にしていきたいというふうに思っております。
また、毎月開いております小学校・中学校、それから保育園の園長さん、それからうめっこらんどの施設長さんとの会議を4年ばかり前から行っています。そういう中で、このカルテの扱いについても滞ることがないように、有効活用ができるように、そんな情報交換をしているところでございます。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 上伊那郡下で統一して成長ダイアリーができる、できそうだというお話をいただいて、そこに非常に期待をしたいなというふうに思います。
1点お聞きをしたいのですが、私は何度も言っていますけれども、療育というのは早期発見して早期治療するのが一番かなと思っていますし、できれば宮田村の中で療育ができればなと思っています。その療育をうまくやっていくためにワンカルテができたというふうに認識をしております。
私は、宮田村の支援体制というのは上伊那の中でもできているふうに感じております。これはこの場でも何度も申してますが、いろんなところ、例えば駒ヶ根に行っても南に行って話を聞いても、総務担当の方は「宮田村はよくやっていますよね」という話をお伺いするので、実際に支援が必要な保護者さんに話を聞いても「よくやってくれている」という意見をお聞きをするんですね。もちろん保育園、保育士さん、あとはアレルギー除去食なんかをつくっていただいている給食の方々も、すごく努力をされているなというふうには思っています。
これについては後で小野議員がしっかり話を聞いてくれると思いますので、私はこれ以上述べませんけれど、やはり療育、ワンカルテをする、支援するというのは、ちゃんとした信頼の上にやっぱりするべきだなと思うんですけれども、前回、大分前ですが、5歳児健診の提案をさせていただいたときには、ちょっとそういうことはできないよというお話をされたんですが、ワンカルテをこれから回していく、成長ダイアリーをしっかり記入していくということは、やはりしっかりした専門家の診断というものが必要だと思うんですけれども、その辺の対応というのは教育長はどうお考えでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 今行われているのは、そのカルテがあるわけですけれども、3歳のところまでの記録というそこでとまるのではなくて、今おっしゃるようにそれぞれ保護者の願いがあれば、私どもの子ども相談員もいますしそれぞれ担当がおります。3歳を過ぎますとほとんどの子供さん方が保育園に入る、100%に近いと思いますけれども、保育園へも子ども相談員、それから私どもの保育園担当がチームとなって、保育園を現在も訪問しております。
そういう中で保護者の方々のニーズに応じながら相談をお受けして、そして、場合によっては早急に、今おっしゃるように課題を抱えてらっしゃる子供さんは早期対応すればこれはほとんど治るというふうに言われておりますので、それぞれの関係機関、例えば伊南病院とかこころの医療センターとか、あるいは個人の病院、専門医もカウンセラー等々にもつなげて、一緒にともに考えて、何しろ子供さんの健やかな成長これが第一でございますので、そこを大切にしながら歩んでいるところであります。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 私も宮田の将来を担う子供の成長を第一に願うものでありまして、そのためにこの質問をさせていただいているわけですが、私の言う専門家というのは医師ですね。やはり子育て支援というのは、支援する側とされる側というものですよね。それで、される側というのは、考え方一つなんですけれども、「支援を受けている」というのと「させられている」というののやっぱり2つに分かれると思うんですよね。
特に、こういう支援の必要な子の親というのは結構過敏になっていまして、例えば保育士さんがお子様に対して「ちょっと支援が必要なのかな」と言うのと、お医者さんが「必要な支援が必要ですよ」と言えば、言葉の重みが全く違うんですね。なので、保育士さんに言うと反発されることではないとは思うんですけれども、「うちの子に限って」ということというのは多々あるというふうにお伺いをしています。
なので、私はしっかりした診断という言葉までは重いかもしれませんけれども、本当は5歳児健診をしてもらえば一番いいんだけれどもそれがちょっと難しいということであれば、専門の医師に、彼らはプロですから大勢動いている中ですぐわかるわけですよね。この子はちょっとそういう気があるなと。そういう子たちだけちょっと呼んでもらって、その保護者にそういう話を医師からしてもらうというのはすごく大事かなと思うんですけど、やはりその辺のそういうことの専門家、私の言う専門家というのは医師なんですが、それの診察というのを導入していただきたいと思いますが、その辺は教育長いかがでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 今、2つの話があると思うんですね。一つは専門家に見ていただくと。これは私も大事だというふうに思います。そんな面から、昨年10月、こころの医療センターへ私みずから参りまして、お医者さんと宮田の子供たちについてぜひお願いしたいと、そういう話をさせていただきました。そういう中で、宮田だけというわけではなくて、今急増しているということでして、ぜひそういう事案があったら連絡をいただきたい、と同時に、どなたでもインターネットで申し込んでいただければ自由にできますので、その点をぜひ皆さんにお知らせいただきたいと。専門医のほうも伺いまして、ぜひ協力をということでお願いはしてございます。
次に、その5歳児健診にかかわりましては、いいことだというふうに思います。これは私の願いからも、可能な限り実現に向けて福祉課のほうへまたぜひ呼びかけてまいりたいというふうに思っています。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 隣の駒ヶ根市では5歳児健診を導入して、全て100%いいということはないんですよね。5歳児健診をやったから全部の子が救われるということもないし、全ていい方向に向いているということではないとは思うんですけれども、今までフォローアップできなかった子を、グレーゾーンだった子をちゃんとした療育につなげるという意味では、私は導入する意味、価値は大きいなというふうに思っていますので、ぜひともご検討をお願いいたします。
要旨の3番目、いじめについてでございます。
これも何度かお聞きをしていると思います。全国の小学校が2014年度に把握したいじめの件数が過去最多の12万2,721件だったことが、文部科学省の調査でわかりました。中学・高校合わせると何と18万8,057件ということで、前年度よりも2,254件ふえたという報告がありました。長野県内でも、小学校で208校670件、中学校では135校710件が報告されています。これは前年度に対して微増という形になっております。
そこで、教育長にお伺いをします。宮田村の小学校のいじめの現状といじめがあった場合の対応、また、いじめイコール不登校ということではありませんが、その状況と対策についてお聞きをします。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 村内の学校におけますいじめの現状と対策あるいは不登校の現状、対策についてお答えをさせていただきます。
最初に、いじめはいつどこで起こる可能性が常にあるという認識のもとに私どもは対応させていただいておりますし、学校職員もそういう思いで、事案があった場合には即チームで対応するというふうに取り組んでいると聞いておりますし、承知をしているところであります。教育委員会も の事件がありまして、責任の所在が明確でないというようなことも言われております。いじめに対しましては積極的にかつ迅速に対応するようにしているところでございます。
学校では毎年、前年度の不登校、いじめの様子について国へ報告するため、児童・生徒の問題行動、生徒指導上の諸問題に関する調査というのを作成しまして回答するようにしております。それによりますと、いじめにつきましては、平成27年度宮田小学校では1件。これは強い口調で相手に物を要求した事案があったというふうに聞いております。また、中学では4件。事案概要は、からかい、悪口と聞いています。案件が4件というのは、どんなことでも心の中にわだかまりがあったりという、そういういじめの規定のところで答えたといことで4件上がったようです。
いずれにしましても、小中の担任、保護者、当事者間で即話し合いが行われ、あるいは家庭訪問等行われまして、問題が現時点では解決しているというふうに聞いています。しかし、こういう答弁をしている中でも、いついじめが発生しているかそれはわかりませんので、今年度も常に注視していかなければならないというふうに思っています。ちなみに26年度のいじめの件数は、小学校がゼロ、中学が1件となっておりました。
今後、学校が毎学期行っておりますいじめのアンケート、毎学期いじめのアンケートを子供たちに対して、あるいは職員に対しても行っております。あるいはいじめ撲滅宣言というのを各クラスでやっているというふうにも聞いております。教育委員会の願いであります思いやりの心を育てるよう、学校を指導、助言してまいります。また、事案が発生した場合は、速やかに学校全体あるいは教育委員会も積極的に乗り出して、その解決に当たっていきたいというふうに思っているところでございます。
次に、不登校について申し上げます。先ほどの調査で、27年度の長期欠席の状況について申し上げます。病気以外で30日以上の欠席ということでございます。小学校では2名、今年度の6月1日現在、この2名のうち1名は登校し、もう1名は校内の相談室へ登校しているというふうに聞いております。したがいまして、今年度は今のところ、昨年の2名が登校しましてゼロになっているというふうにお聞きしております。
一方、中学では昨年度4名いたと。本年度6月1日現在、それぞれの生徒が頑張って登校していると聞いています。
不登校の未然防止のために、小中学校それぞれに相談室を設けたり、あるいは議員各位のご理解によりまして、それぞれこころの相談員を1名ずつ配置させていただいております。この相談員は悩みを聞いたりあるいは家庭まで迎えに行ったりして、個別指導に当たっております。あるいは、スクールカウンセラーの訪問によりまして、保護者、生徒、教職員の相談に応じるようにしております。また、教育委員会では不登校対策の支援員として職員を、これも議員各位のご理解によりまして、教育委員会に配置をして、小中を訪問して対応に当たっているところでございます。
学校以外での学びの場や登校しやすい環境づくりとして、村民会館の脇に、旧図書館のところに中間教室というのも設けてございます。さらに、小学校、中学校、教育委員会事務局の3者による関係機関の連絡情報交換の場をおおむね月1回実施しておりまして、それぞれの課題の解決のために検討し、ケース会議を行っているところでございます。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 今、教育長から人数の報告と対応についてお聞きをしました。いじめについても不登校についても、人数が多い少ない、もちろんそれは関係するんですけれども、その内容をしっかり追っていただいて、今は現状としては小学校は1人、中学校はほとんど通われているということなので、なかなか対応は多感な時期で難しいと思いますけれども、その辺の細かいフォローをお願いしたいと思います。
済みません。議長。時間の関係で4番を飛ばして5番に行きたいんですけれども、よろしいですか。
議 長(清 水) 許可します。
2 番(宮 井) それでは、要旨の5番目、支援が必要な子供たちにICT教育の関係になります。
2番目でワンカルテの質問をしました。支援が必要な子がふえているというような実情があります。先日、委員会の関係で小林副委員長と小学校、中学校にお邪魔して、教頭と校長に話をお伺いしてきました。そのときに実情を、こんな形でどうですかということをお聞きをしました。小学校では、校長先生と教頭先生が5・6年の教室まで案内してくれて、授業の様子を、こんな形で授業をしていますよというのも見せていただき説明もお伺いをしました。そのとき、両方の先生とも、「宮田村というのは本当に支援の先生なんかを多く入れていただいて、助かっています。本当に感謝したい」という言葉もいただきました。
この質問は、何でこういう質問をしたかというと、前回もしたんですけど、私は、例えばこういう横書きの文章があると、上から順番に読んでいけるんですね。ただちょっと支援が必要な子というのは、一番上を読んでいるんだけれども、次はどこを読んでいいかわからないんですね。わからなくなっちゃうんです。例えば縦書きでもそうですね。縦で読んでるんだよ、縦で1行目を読むんだよ。次、3行目を読んだりしてしまう。なかなか目の動きと脳が一体化していない。
そういうときに、黒板に先生が文字を書きますね。俗にいう板書をするんですけど、私は先生が書いたものを頭で考えて自分のノートに書くということができるんですけど、支援が必要な子は、書くときに何を書いていいかがわからなくなっちゃう。書くこともできるし見ることもできるし考えることもできるんですが、その3つを一緒にすることができないんですね。
ただ、見て考えて文字を打つことはできるんです。なぜなのか僕にもわからないんですけれども、キーボードを打ったり、端末タブレットの例えば柿の絵があって「柿」とは書けないんだけれども「柿」と打つことはできるんです。そのためにこの4番目、5番目の質問で、ICTの教育というのを導入できないかというような質問です。
もちろんさっき言った改行の問題についても、例えばこういう改行だったら、文字を紙を当てながらこういうふうに家ではやるんですね。お母さんお父さん、保護者の方が一生懸命ものをつくって、「ずらしながら読むと読めるよ。手でやってごらん」といろいろやるんだけれども、なかなかやっぱりその辺が定着しない、この辺が難しいというふうにお聞きをします。
現在でも、宮田小学校はタブレット端末を使って授業をしているそうです。ただそれは、先生が自前でつくった教材を持ってきて、それで使っているというふうにお聞きをしました。ここはやはりしっかりと支援をすべきだと思いますが、その辺のICTの導入という意味で、教育長はどうお考えでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 支援の必要な子供にICT教育という話であります。失礼しました。支援が必要な子供に対するICTと。先に、ICTという何か新しいような言葉に聞こえますが、ICTとITとは全く同じでありまして、省庁の使う言葉によって総務省と産業関係との違いでありまして、つまり情報機器のことをICTともいうしITともいうと。
今、お話ございました学力向上のためにICT教育の有効性について、研究開発校では既に先行研究を幾つもしておりまして、多くの成果を上げていることは私ども承知しております。特に理解力や情報選択力の面では大変効果があるということであります。
文科省も、全国共通に教える内容や到達目標を指導要領というもので教員や学校のほうへ、あるいは教育委員会へ示して、これだけの学年ではこれだけ到達するんですよ、してくださいとそういうのを指導要領と言いますが、その中にも積極的にこの情報機器、ICTについて活用をしていただきたいと、すべきであるということを述べておりまして、教職員も可能な限り努力して活用しているというふうに承知をしております。したがいまして、コンピュータ、デジタルテレビ、電子黒板、実物投影機、インターネットといったICTツールを配置し、教育委員会でもしております。
特に配慮を要する子供には、今おっしゃっていただきました文字の認識にも、その子供さんなりのいろいろな認識があるというふうに思います。文字だけではなくて、目の見えないお子さんあるいは物事がなかなか聞き取れない子供さん等々、あるいは肢体不自由のお子さんと、それぞれのお子様の個性によりまして状況が違ってきております。個に応じた指導が一層大切になりまして、一過性の扱いではなくて継続して指導をすると、こんなことが特に指導を要するお子さんには一層指導者として大切になるのではないかなと思います。
したがいまして、機器を与えるというか、準備して、子供さんにソフトをそれなりに開発してやるということは大変なことであります。そういう中で学校の先生方のニーズ、子供のニーズも把握しながら、教育委員会としましては、中学のトイレ改修というような大きな課題もございます。教育環境の整備というようなこともございます。順序性に配慮しながらも、今後どんなICTの活用がその子供さんにとって非常に有効なのか、必要なのか、そんな点を大事に検討していきたいと。
なお、5月17日に開催しました校園長会、施設長会では、上伊那の合同庁舎の教育事務所の中に視聴覚協議会というのがあります。そこにレンタル用のiPadがあるということをお聞きしております。それを一つお借りしまして、どんな有効な活用、使い方があるのかを研究してみたいというふうに、校長のほうからも申し出ています。そんな点を大事に今後検証しながら積み重ねて、何らかの利用方法について研究していきたいというふうに思っております。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) いろいろやるには問題もあるし大変なこともある。お金の問題もあるし、教育長が今おっしゃったようなソフトの関係などたくさんあると思います。ただ、今こういう教育分野のタブレット端末に対するアプリケーションというのはもうすごいですよね。私もこの質問をするに当たってちょっと調べましたけれども、本当にありとあらゆるアプリケーションが出ています。もう多分、今教育長は個々の対応と言いましたけれども、本当に個々に対応できるくらいアプリケーションがあります。もうこういう子に対してはどうだというと、このアプリはどうですかということがすぐ返ってくるような形になって、この間も、幕張メッセで大きな教育のシンポジウムがあって、その中でもほとんどのブースがこういう教育関係のアプリケーションでできていたというような話も伺っています。
今、教育長のほうから上伊那視聴覚協議会という話もありましたけれども、実は、これは4番目で村長にお伺いをしようと思っていたんですけれども、村長はことしと来年そこの会長をされているということで、その中でも多分このICT教育についてお話もあったと思うし、今教育長がおっしゃったようにiPadの貸し出しもされています。この辺は高遠小学校でのiPadクラブというのがありますし、伊那市では240台iPadを導入して、一応各校に40台ずつなんですけれども貸し出しをしています。例えばどこかの中学校でやるとなるとその240台を集めて、240台でiPadの作業をしたりとかということも実際にやられているみたいです。
私はこの5番目の質問で、全て、何度も読みますけど、ICTをやればいいというものでもないと思うんですけれども、ICTを入れることによっていろんなことが変わってくるのかなというふうに思います。例えば外に出る授業ができる、歴史を知る、地域を知る。宮田村をもっと知りたいなと思うものを、外を歩きながら、例えばiPadとか端末を持ちなから歩いていって、そこで調べたりするということも授業として可能になるだろうし、生涯教育の分野にも使えるかなと思います。突破口として支援が必要な子供たちに導入をして、それからいろんな分野、例えば一般教室でもいいですし公民館活動に使うのもいいですし、この間熊本でも大きな地震がありましたけれども、災害に、例えばグループネットワークを組むことによってそういうところのネットワークの拠点にもなり得るというようなことで、使い道は大きいのかなというふうに思います。例えば伊那市、あと南箕輪村はこれから建設される子ども館というところで導入を検討しているそうです。駒ヶ根市では特別支援にもう実際に使われております。
再質問ですが、タブレット端末の導入というのは今まで教育委員会の中で、ちょっと今話がありましたけれども、どんな形で検討された経緯があるのかどうか、教えてください。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 委員会として議題に挙げてその検討をしたということはまだありません。しかし、私ども事務方のほうで、これについてはしょっちゅうというか検討をさせていただいております。
それから、今おっしゃっていただきましたように、駒ヶ根市とか伊那市、あるいは箕輪町の状況については把握しておりますし、そこの発表会等にも行って状況を見ている、研修しているところはございます。
それぞれの市町村で、機械の導入とともにちょっと気をつけなければいけないというか努力しているのは、それを扱う指導者というかコーディネーターというか、これが非常に大きな課題でありまして、機械は買ってほこりをかぶっているというような町村も中にはあるやに聞いています。これはかつてLLというのを中学で導入したときに、英語の機械ですが、あれも一生懸命やられる方はやるんですけれども、指導者がかわると全く使わなかったというようなこともございます。
それから、第5次村の総合計画の中でも、iPadという言葉では述べていませんけれども、情報機器の活用について積極的に運用するようにという計画でおりますので、そんな点も含めて総合的に今後前向きに検討していきたいと思います。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 近くに導入をされて実際に効果が上がっている地区があるので、その辺、担当も含めて見ていただいて聞いていただいて、やっぱりいいとこ取りでいいと思うんですよね。いいとこは取る。さっき教育長が言ったように、そのコーディネーター、あと使う側の問題、これはもう本当に多々あって、いろんなことが問題化されているというのは私も聞いておりますので、その辺はやっぱりまず導入をするに当たっていろいろ検討はしなきゃいけないんですけれども、やはり支援が必要な子というのは確実にふえていますし、やっぱり早く支援をして上げて、同じ勉強を欲するというところもありますので、その辺は前向きにご検討いただきたいと思います。
通告の6番目、図書館について。読書通帳についてもここで伺います。
活字離れが盛んに言われている、きょうの長野日報の一面に、駒ヶ根市の図書館の貸出数が過去最高だったか去年より多かったかというたしか一面に載っていました。宮田村でも、学校図書、あと図書館で読書が盛んに行われているというのはお聞きをしています。私も私の家族も、本当に学校また村の図書館には日々お世話になっています。本というのは世界を広めてくれますしいろんな知識を与えてくれるというのは私が申すまでもございませんけれども、今はスマートフォンなどの普及により、この状況を考えるとこの先活字離れというのはどんどん進んでいく可能性があるのではないかなと思うのは私だけではないと思います。
そこで今回は、読書通帳を導入してもうちょっと図書館、読書というものになれ親しんでもらったらどうかなというご提案でございます。皆様も見聞きをしたことがあると思うんですけれども、読書通帳というんですね。俗にいう普通の銀行、八十二銀行とか信金でもらう通帳ですね、これは簡易型、こういうものです。これは最近発売されたものなんですけれども、こういうものがあって、この中に通帳を入れるんですね、例えば宮井 訓と書いて通帳をグッと入れると、そのときに借りた本と作者名と出版社名と本の定価2,000円が出てきます。それを今度また入れると、この2,000円に、1,000円の本を借りたら3,00円に、あなたは3,000円の本を読みましたよと、通帳がこう出てくるんですね。
これを導入していただければなと。もちろんお金はかかりますけど、こういうものを導入することによって成果を上げている地区がたくさんあります。例えば、どんな声があったかというと、競うように図書館で本を借りる子供たちのすてきな笑顔がふえました。家族や友達同士で連れだっての来館がふえました。読書通帳をきっかけに自分の利用カードをつくる子供たちがふえました。有料でも利用したいという声が多く、大人やご年配の利用者も読書通帳を発行し来館がふえました。
ほとんどの地域で子供たちは通帳はただでもらえます。これは地元の企業さんとか商工会とかと提携して、通帳の片隅にちょっと広告を入れることによって通帳をただにしている。ただ大人は多少実費がかかるそうです。私が一番気に入ったコメントというのは、通帳がたまりますね、それと一緒に子どもの笑顔もたまりますと。このコメントを読んだときには、これはすばらしいものだなと思いました。
これで定価で75万円です。やっぱり高いですね。これ以前の縦型の本当に銀行のATMみたいなもの、これがほとんどだったんですが、これは500万円しました。ただ500万円だとなかなか導入する自治体も少ないということで、今はこのタイプ、これは図書館のカウンターに置けるんですけれども。こういうものを導入して置く地域がふえております。読書記録としても使える読書通帳を導入してもらいたいと思いますが、教育長、お考えはいかがでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 読書通帳についてのお問い合わせでございます。初めに、読書通帳は、今お話ございました銀行のATMのような端末機を図書館に整備しまして、通帳を端末機に入れて自分の読んだ本のタイトルや貸し出しあるいは借りた日時などを記帳できるもので、履歴を記録することができる通帳を指しているというふうに承知をしております。
1月現在の調査ですけれども、全国でこれを置いているのが12市町村というふうに承知をしています。長野県では佐久市の図書館、佐久中央図書館のほうで2年前に設置をしたというふうにお聞きをしました。大人が銀行で貯金する通帳と同じように体験しながら通帳ができるわけでして、読書の習慣づけという一つの動機づけにはなるのではないかなというふうに思います。
しかし、そうは言いましても、一番大事なことは子供たちが今読書離れ、文字離れ、これをいかに子供たちが本に親しんでもらえるかと、あるいは大人もそうですけれども、創造力、思考力を養うにはやはり読書が何よりだというふうに言われております。上伊那郡内の図書館は、一部を除きまして、現在貸し出しに関しましては各市町村が同じコンピュータのシステムで貸し出しを管理しております。このシステムでも貸し出し履歴を出すことができるんですけれども、個人保護のために全てある時点で消去するようになっています。貸し出した期間やタイトル、借りた本人の番号が記載されたレシートはその都度発行され、本人のところに残るようになっております。これらを何とかうまく活用していく方法が、一つ議員さんの質問にお答えする方向にもなるのかなというふうに思っているところでございます。
それから、今申し上げました上伊那全体で共用しているシステム、これは昨年更新したところでありまして、大変なお金を議員さん方にお認めいただいて予算をかけていただきました。そんな点から、この読書通帳につきましては現時点では導入は考えておりません。
ちなみにシステムとして導入した場合どのくらい予算がかかるかというと、約750万から800万ぐらいだということでありまして、実効性のある、現時点では子供たちあるいは保護者の皆さんの文字離れをいかに食いとめるかという、こんな努力のほうを一生懸命やらせていただきたい。ありがとうございます。
議 長(清 水) 以上で、第1質問者 宮井 訓議員の質問を終わります。
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とここであえなく時間切れ。
広域で図書館のシステムを運用しているのは
私も知ってますよ。でも、そこを何とかしてほしいんだよね・・・・。
宮田が広域に投げかけて実現してほしいです。
全文をコピペしてみます。
今までも何度か聞いている事柄についての質問がいくつかありますが
大事な問題だと思っています。
実現するまで窓口統一・5歳児検診は活動していきます。
一般質問(宮井 訓議員)
質問内容 ・子どもたちの教育環境について
本会議再開
平成28年6月9日 午前9時00分 開議
事務局長(福 澤) ご起立をお願いします。〔一同起立〕礼。〔一同礼〕
議 長(清 水) おはようございます。
改選後、初めての議会の初めての一般質問となります。村民の皆様が注目していただいていると思いますので、ぜひ議員の皆様はしっかりと一般質問をしていただければと思います。
また、本日は区長会より区長の皆様に傍聴にお越しいただきました。ありがとうございます。議員の皆さん、しっかりと一般質問をお願いいたします。
ただいまの出席12名、したがって議会は成立いたしました。
これより本日の会議を開きます。
議事日程については、お手元の資料のとおりであります。
日程第1、これより一般質問を行います。
通告による一般質問者は9名で、質問の順序はお手元に配付のとおり抽せんで決定しました。その順序に質問を許します。
では、第1質問者 2番 宮井 訓議員を指名いたします。宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 改めまして、おはようございます。
私ごとではございますが、先日の日曜日に、長野県で52年ぶりに開催されました全国植樹祭に参加をしてまいりました。村長を初め、ここにおいでの何名かの方も参加をされていましたが、私は一般枠ということで自分でインターネットで申し込みをして参加したんですが、さすがに県とか国がやることというのは規模が違うなという印象がありました。イベントというものは段取り八分と申しまして、オペレーションとかがしっかりできているなと感じました。とにかく最初から最後までプログラムどおりと言いますか、とにかく規模の違い、人の多さ、かかわっている人の人数、どれもこれもやっぱりすごいなという、もちろん天皇陛下にお会いしたりとか海老蔵さんの舞いを見たりとか感動したんですけれども、とにかくオペレーションの確かさというかそういうのに感動して帰ってまいりました。
今回は、議長もおっしゃったように、新しいメンバーになって初めての定例会一般質問ということになります。私はトップバッターということで、一生懸命やりたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。
今回は、子供たちの教育環境についてということで6項目の通告をさせていただいておりますので、村長と教育長にお伺いをいたします。
まずは、子育てにかかわる窓口の一本化についてでございます。
もうこの問題は前の村長、教育長にもお聞きをしておりますし、小田切村長にも25年、26年と二度していると思います。平成26年度第2回定例会のときには、「検討していかなければいけない大きな課題と捉えている。検討していく」と答弁をされております。その後、どのような検討をされたのか。また、窓口の一本化への方向性はどうなっているのかをお聞きしたいと思います。
議 長(清 水) 2番議員 宮井 訓議員の質問に対する村長の答弁を求めます。小田切村長。
村 長(小田切) 改めまして、おはようございます。きょう、あす2日間、よろしくお願いしたいと思います。
宮井議員の子供の発達段階における福祉課とこども室の窓口の一本化についてのご質問でございますが、ご案内のとおり、幼児期から義務教育段階までの親と子供への福祉・医療・教育分野での継続した温かく息の長い心の通い合う支援を有機的に行うために、宮田村では平成19年4月から教育委員会事務局に新たにこども室を設けたわけでございます。
こども室では、住民課から移された保育行政を受け持つとともに、幼児教育分野について福祉課と連携しながら任に当たり、ワンカルテの活用、情報共有委員会の設置、ケース会議の開設などにより、子供たちの健やかな成長に果たしてきた役割は大きいことをたびたび私は耳にしております。
保育園就園前のお子さんにつきましては、健診、予防接種等の関係を福祉課で、保育園以降のお子さんについてはこども室が主体となってかかわっており、双方で必要な支援を行うため、また頻繁に情報を共有し合うために、保健師、子ども相談員、保育園長、学校長から組織する情報共有化委員会やケース会議を適宜開催し、健やかな成長ができるように対応してきておるわけでございます。
村民の皆様方に相談窓口業務分担や業務内容を一層わかりやすくしなければいけない。そのために、未就園児が集まるすくすく広場、ワンステップ広場や村の広報、保育園だより、学校だより等々によりまして、業務分担の見える化を図ってまいります。
なお、先般、検討してみるということもお話ししてございましたが、その背景として19年からこども室を設けたということ、その狙い、それからもう一つ、保健師と兼務職がかなり多いということ、これらを分けますと人員増を若干図らなければいけないのか等ございまして、まだ踏み切れておらないわけでございます。このあたりはどうしても人件費も圧縮しなければいけない背景もある中で難しい問題があります。現在、窓口は2つございますけれども、それぞれ保健師等も含めまして兼務で対応しているということも含まれております。
なお、先ほど26年もお答えしておりましたが、一本化につきましては、やっぱり主役は村民の皆様でございますので、その目線で課題の把握に努めまして、業務分担、それから職員の兼務のあり方等再度踏まえまして、実効性についてもう一度検討してまいりたいと思っております。そんな難しい背景もあるということをぜひご理解いただければ幸甚でございます。以上でございます。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 村長のほうから、人件費も含めていろいろ課題があるので今のところ一本化は難しいが、子育て支援という意味では窓口は少ないほうがいいだろうというようなご答弁だったかと思います。
2年か3年ほど前だと思いますが、多分その26年のときに申したと思うんですけれども、産業文教委員会で視察に行った新潟市の、そのときは2つ市を見たんですけれども、両方の市とも窓口を一本化して、多分両方とも教育委員会の所轄に宮田でいう福祉課の乳幼児の部分を移して、窓口一本化というような形でされていました。多分、その当時教育次長だった小林室長も一緒に行かれて話を聞いていただいたと思うんですけれども、いろんな意味でもし課にするのが難しいのであれば、例えば窓口がある建物、今は老福と村民会館に分かれているわけですよね、その辺を一つにして、村民の皆様が役場に来てどこですかと言ったときに、一つの建物に行けば子育て支援は一つで完結するんだよというようなこと、そういう方向性も見いだせないかなと思うんですけれども、その辺、村長、お考えはどうでしょうか。
議 長(清 水) 小田切村長。
村 長(小田切) 大変いいアイデアだと思います。貴重なご意見だと思います。先ほど触れましたように、検討している中の大きな一つの柱になるテーマだと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。お願いいたします。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) いま一度村長が検討をすると言っていただいたので、この問題は実はもう四度目、今回五度目で同じような質問をしております。舛添都知事の弁護士さんはマムシの何とかさんという人ですけれども、私はマムシにはなれないけどヤマカカシぐらいにはなれるかなと思っていますので、また機会があればやりたいと思っておりますので、ご検討のほどよろしくお願いをいたします。
要旨の2番目、ワンカルテのことについて教育長にお伺いをします。
この問題も何度か、ワンカルテの方向性についてはお伺いをしております。前回は平成26年、村長にお伺いをしておりました。そのときの村長の答弁では、宮田村のワンカルテは療育支援を進める上で児童福祉、母子保健、教育などが一体となりましてお子さんや保護者の支援を就労まで一貫して行うことを目指し、支援が必要なお子さんに関する情報は母子担当の福祉課予防係から教育委員会こども室へ引き継いでいると。その中でお子様の記録、経過の記録ですね、支援の状況などを共有しているんだというようなお話がありました。これが一つの目標であったわけですね。
ただ、問題点も幾つかあって、保護者の思い等が十分に記録されていない、また、小学校入学時の療育記録に限られているというようなことがありました。以前に聞いたときも、教育長は、中学校まではフォローはできているんですけど、中学校を卒業して高校に入ったりするとなかなかそこまでのフォローアップはできていないというようなご答弁をいただいたような記憶があります。
せっかくつくったワンカルテ、とてもいいシステムかなと思います。ただ言葉だけひとり歩きをするのではなくて、せっかくつくったものは実現をさせてうまく稼働させていくというのが一番必要だと思っています。
そこで、今のワンカルテの現状と今後どういうふうにしていくつもりか、教育長にお伺いをします。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) おはようございます。
ワンカルテの現状、今後の取り組みについてお答えをさせていただきます。
宮田村のワンカルテにつきましては、療育支援を進める上で福祉課保健予防係、さらにこども室が一体となりまして、お子さんや保護者の就労まで一貫した支援を行うと、今議員さんがおっしゃっていただいたとおり、そんな目的を目指して作成しております。
そうした中で、特に個別の支援が必要なお子さんに関する情報は、母子保健を担当している福祉課保健予防係から教育委員会こども室へ情報を引き継いでおります。現在もそれは大事に引き継がれております。記載内容は、乳幼児期の成長の様子や支援の経過を記録してありまして、保育所やこども室で療育支援を実施するための基礎的な資料になっているところでございます。
また、就園、就学前後にお互いに情報交換を密にしまして、保育園、小学校への記録情報のワンカルテを提供いたしまして、新たにそれぞれの機関で療育の経過を記録しているところであります。
なお、現在のカルテには、先ほどご指摘ございました、その時々の保護者の願いや思いが明確に記されていないという点がございます。そんな点から、保護者の願いに応える一貫した支援がやや滞ってしまうことも過去にはございました。その結果、子供によっては支援者の接し方によりまして戸惑いが生じてしまうというようなこともございました。このことは、宮田村だけではなくてどこの市町村においても見られたというふうにお聞きしています。
そこで、平成28年度、今年度4月1日より、上伊那の自立支援協議会の「きらりあ」が中心となりまして、上伊那全域で保護者の願いや意向を記入するカルテの保護者版であります「成長ダイアリー」の導入を検討しているところでございます。この成長ダイアリーは郡下統一され、子育て支援情報を記録することになっておりまして、内容はワンカルテと類似するところが多いわけですが、保護者がいつもダイアリーを持っていまして、ニーズに応じまして作成することができるものでございます。現行のワンカルテで開示できないプライバシーにかかわる情報が保護者自身の自己申告によりまして作成でき、情報共有がスムーズになります。また、上伊那郡内であれば、子供さんが移動してもそれを持っていけば即対応ができると、こんなこともございます。現在、福祉課、教育委員会、保育園、うめっこらんど、小中学校の関係者が集まりまして情報共有化委員会を立ち上げまして、より実効性のある成長ダイアリー、さらに、カルテの活用と併用して活用していくと、こんなことを大事にしていきたいというふうに思っております。
また、毎月開いております小学校・中学校、それから保育園の園長さん、それからうめっこらんどの施設長さんとの会議を4年ばかり前から行っています。そういう中で、このカルテの扱いについても滞ることがないように、有効活用ができるように、そんな情報交換をしているところでございます。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 上伊那郡下で統一して成長ダイアリーができる、できそうだというお話をいただいて、そこに非常に期待をしたいなというふうに思います。
1点お聞きをしたいのですが、私は何度も言っていますけれども、療育というのは早期発見して早期治療するのが一番かなと思っていますし、できれば宮田村の中で療育ができればなと思っています。その療育をうまくやっていくためにワンカルテができたというふうに認識をしております。
私は、宮田村の支援体制というのは上伊那の中でもできているふうに感じております。これはこの場でも何度も申してますが、いろんなところ、例えば駒ヶ根に行っても南に行って話を聞いても、総務担当の方は「宮田村はよくやっていますよね」という話をお伺いするので、実際に支援が必要な保護者さんに話を聞いても「よくやってくれている」という意見をお聞きをするんですね。もちろん保育園、保育士さん、あとはアレルギー除去食なんかをつくっていただいている給食の方々も、すごく努力をされているなというふうには思っています。
これについては後で小野議員がしっかり話を聞いてくれると思いますので、私はこれ以上述べませんけれど、やはり療育、ワンカルテをする、支援するというのは、ちゃんとした信頼の上にやっぱりするべきだなと思うんですけれども、前回、大分前ですが、5歳児健診の提案をさせていただいたときには、ちょっとそういうことはできないよというお話をされたんですが、ワンカルテをこれから回していく、成長ダイアリーをしっかり記入していくということは、やはりしっかりした専門家の診断というものが必要だと思うんですけれども、その辺の対応というのは教育長はどうお考えでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 今行われているのは、そのカルテがあるわけですけれども、3歳のところまでの記録というそこでとまるのではなくて、今おっしゃるようにそれぞれ保護者の願いがあれば、私どもの子ども相談員もいますしそれぞれ担当がおります。3歳を過ぎますとほとんどの子供さん方が保育園に入る、100%に近いと思いますけれども、保育園へも子ども相談員、それから私どもの保育園担当がチームとなって、保育園を現在も訪問しております。
そういう中で保護者の方々のニーズに応じながら相談をお受けして、そして、場合によっては早急に、今おっしゃるように課題を抱えてらっしゃる子供さんは早期対応すればこれはほとんど治るというふうに言われておりますので、それぞれの関係機関、例えば伊南病院とかこころの医療センターとか、あるいは個人の病院、専門医もカウンセラー等々にもつなげて、一緒にともに考えて、何しろ子供さんの健やかな成長これが第一でございますので、そこを大切にしながら歩んでいるところであります。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 私も宮田の将来を担う子供の成長を第一に願うものでありまして、そのためにこの質問をさせていただいているわけですが、私の言う専門家というのは医師ですね。やはり子育て支援というのは、支援する側とされる側というものですよね。それで、される側というのは、考え方一つなんですけれども、「支援を受けている」というのと「させられている」というののやっぱり2つに分かれると思うんですよね。
特に、こういう支援の必要な子の親というのは結構過敏になっていまして、例えば保育士さんがお子様に対して「ちょっと支援が必要なのかな」と言うのと、お医者さんが「必要な支援が必要ですよ」と言えば、言葉の重みが全く違うんですね。なので、保育士さんに言うと反発されることではないとは思うんですけれども、「うちの子に限って」ということというのは多々あるというふうにお伺いをしています。
なので、私はしっかりした診断という言葉までは重いかもしれませんけれども、本当は5歳児健診をしてもらえば一番いいんだけれどもそれがちょっと難しいということであれば、専門の医師に、彼らはプロですから大勢動いている中ですぐわかるわけですよね。この子はちょっとそういう気があるなと。そういう子たちだけちょっと呼んでもらって、その保護者にそういう話を医師からしてもらうというのはすごく大事かなと思うんですけど、やはりその辺のそういうことの専門家、私の言う専門家というのは医師なんですが、それの診察というのを導入していただきたいと思いますが、その辺は教育長いかがでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 今、2つの話があると思うんですね。一つは専門家に見ていただくと。これは私も大事だというふうに思います。そんな面から、昨年10月、こころの医療センターへ私みずから参りまして、お医者さんと宮田の子供たちについてぜひお願いしたいと、そういう話をさせていただきました。そういう中で、宮田だけというわけではなくて、今急増しているということでして、ぜひそういう事案があったら連絡をいただきたい、と同時に、どなたでもインターネットで申し込んでいただければ自由にできますので、その点をぜひ皆さんにお知らせいただきたいと。専門医のほうも伺いまして、ぜひ協力をということでお願いはしてございます。
次に、その5歳児健診にかかわりましては、いいことだというふうに思います。これは私の願いからも、可能な限り実現に向けて福祉課のほうへまたぜひ呼びかけてまいりたいというふうに思っています。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 隣の駒ヶ根市では5歳児健診を導入して、全て100%いいということはないんですよね。5歳児健診をやったから全部の子が救われるということもないし、全ていい方向に向いているということではないとは思うんですけれども、今までフォローアップできなかった子を、グレーゾーンだった子をちゃんとした療育につなげるという意味では、私は導入する意味、価値は大きいなというふうに思っていますので、ぜひともご検討をお願いいたします。
要旨の3番目、いじめについてでございます。
これも何度かお聞きをしていると思います。全国の小学校が2014年度に把握したいじめの件数が過去最多の12万2,721件だったことが、文部科学省の調査でわかりました。中学・高校合わせると何と18万8,057件ということで、前年度よりも2,254件ふえたという報告がありました。長野県内でも、小学校で208校670件、中学校では135校710件が報告されています。これは前年度に対して微増という形になっております。
そこで、教育長にお伺いをします。宮田村の小学校のいじめの現状といじめがあった場合の対応、また、いじめイコール不登校ということではありませんが、その状況と対策についてお聞きをします。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 村内の学校におけますいじめの現状と対策あるいは不登校の現状、対策についてお答えをさせていただきます。
最初に、いじめはいつどこで起こる可能性が常にあるという認識のもとに私どもは対応させていただいておりますし、学校職員もそういう思いで、事案があった場合には即チームで対応するというふうに取り組んでいると聞いておりますし、承知をしているところであります。教育委員会も の事件がありまして、責任の所在が明確でないというようなことも言われております。いじめに対しましては積極的にかつ迅速に対応するようにしているところでございます。
学校では毎年、前年度の不登校、いじめの様子について国へ報告するため、児童・生徒の問題行動、生徒指導上の諸問題に関する調査というのを作成しまして回答するようにしております。それによりますと、いじめにつきましては、平成27年度宮田小学校では1件。これは強い口調で相手に物を要求した事案があったというふうに聞いております。また、中学では4件。事案概要は、からかい、悪口と聞いています。案件が4件というのは、どんなことでも心の中にわだかまりがあったりという、そういういじめの規定のところで答えたといことで4件上がったようです。
いずれにしましても、小中の担任、保護者、当事者間で即話し合いが行われ、あるいは家庭訪問等行われまして、問題が現時点では解決しているというふうに聞いています。しかし、こういう答弁をしている中でも、いついじめが発生しているかそれはわかりませんので、今年度も常に注視していかなければならないというふうに思っています。ちなみに26年度のいじめの件数は、小学校がゼロ、中学が1件となっておりました。
今後、学校が毎学期行っておりますいじめのアンケート、毎学期いじめのアンケートを子供たちに対して、あるいは職員に対しても行っております。あるいはいじめ撲滅宣言というのを各クラスでやっているというふうにも聞いております。教育委員会の願いであります思いやりの心を育てるよう、学校を指導、助言してまいります。また、事案が発生した場合は、速やかに学校全体あるいは教育委員会も積極的に乗り出して、その解決に当たっていきたいというふうに思っているところでございます。
次に、不登校について申し上げます。先ほどの調査で、27年度の長期欠席の状況について申し上げます。病気以外で30日以上の欠席ということでございます。小学校では2名、今年度の6月1日現在、この2名のうち1名は登校し、もう1名は校内の相談室へ登校しているというふうに聞いております。したがいまして、今年度は今のところ、昨年の2名が登校しましてゼロになっているというふうにお聞きしております。
一方、中学では昨年度4名いたと。本年度6月1日現在、それぞれの生徒が頑張って登校していると聞いています。
不登校の未然防止のために、小中学校それぞれに相談室を設けたり、あるいは議員各位のご理解によりまして、それぞれこころの相談員を1名ずつ配置させていただいております。この相談員は悩みを聞いたりあるいは家庭まで迎えに行ったりして、個別指導に当たっております。あるいは、スクールカウンセラーの訪問によりまして、保護者、生徒、教職員の相談に応じるようにしております。また、教育委員会では不登校対策の支援員として職員を、これも議員各位のご理解によりまして、教育委員会に配置をして、小中を訪問して対応に当たっているところでございます。
学校以外での学びの場や登校しやすい環境づくりとして、村民会館の脇に、旧図書館のところに中間教室というのも設けてございます。さらに、小学校、中学校、教育委員会事務局の3者による関係機関の連絡情報交換の場をおおむね月1回実施しておりまして、それぞれの課題の解決のために検討し、ケース会議を行っているところでございます。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 今、教育長から人数の報告と対応についてお聞きをしました。いじめについても不登校についても、人数が多い少ない、もちろんそれは関係するんですけれども、その内容をしっかり追っていただいて、今は現状としては小学校は1人、中学校はほとんど通われているということなので、なかなか対応は多感な時期で難しいと思いますけれども、その辺の細かいフォローをお願いしたいと思います。
済みません。議長。時間の関係で4番を飛ばして5番に行きたいんですけれども、よろしいですか。
議 長(清 水) 許可します。
2 番(宮 井) それでは、要旨の5番目、支援が必要な子供たちにICT教育の関係になります。
2番目でワンカルテの質問をしました。支援が必要な子がふえているというような実情があります。先日、委員会の関係で小林副委員長と小学校、中学校にお邪魔して、教頭と校長に話をお伺いしてきました。そのときに実情を、こんな形でどうですかということをお聞きをしました。小学校では、校長先生と教頭先生が5・6年の教室まで案内してくれて、授業の様子を、こんな形で授業をしていますよというのも見せていただき説明もお伺いをしました。そのとき、両方の先生とも、「宮田村というのは本当に支援の先生なんかを多く入れていただいて、助かっています。本当に感謝したい」という言葉もいただきました。
この質問は、何でこういう質問をしたかというと、前回もしたんですけど、私は、例えばこういう横書きの文章があると、上から順番に読んでいけるんですね。ただちょっと支援が必要な子というのは、一番上を読んでいるんだけれども、次はどこを読んでいいかわからないんですね。わからなくなっちゃうんです。例えば縦書きでもそうですね。縦で読んでるんだよ、縦で1行目を読むんだよ。次、3行目を読んだりしてしまう。なかなか目の動きと脳が一体化していない。
そういうときに、黒板に先生が文字を書きますね。俗にいう板書をするんですけど、私は先生が書いたものを頭で考えて自分のノートに書くということができるんですけど、支援が必要な子は、書くときに何を書いていいかがわからなくなっちゃう。書くこともできるし見ることもできるし考えることもできるんですが、その3つを一緒にすることができないんですね。
ただ、見て考えて文字を打つことはできるんです。なぜなのか僕にもわからないんですけれども、キーボードを打ったり、端末タブレットの例えば柿の絵があって「柿」とは書けないんだけれども「柿」と打つことはできるんです。そのためにこの4番目、5番目の質問で、ICTの教育というのを導入できないかというような質問です。
もちろんさっき言った改行の問題についても、例えばこういう改行だったら、文字を紙を当てながらこういうふうに家ではやるんですね。お母さんお父さん、保護者の方が一生懸命ものをつくって、「ずらしながら読むと読めるよ。手でやってごらん」といろいろやるんだけれども、なかなかやっぱりその辺が定着しない、この辺が難しいというふうにお聞きをします。
現在でも、宮田小学校はタブレット端末を使って授業をしているそうです。ただそれは、先生が自前でつくった教材を持ってきて、それで使っているというふうにお聞きをしました。ここはやはりしっかりと支援をすべきだと思いますが、その辺のICTの導入という意味で、教育長はどうお考えでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 支援の必要な子供にICT教育という話であります。失礼しました。支援が必要な子供に対するICTと。先に、ICTという何か新しいような言葉に聞こえますが、ICTとITとは全く同じでありまして、省庁の使う言葉によって総務省と産業関係との違いでありまして、つまり情報機器のことをICTともいうしITともいうと。
今、お話ございました学力向上のためにICT教育の有効性について、研究開発校では既に先行研究を幾つもしておりまして、多くの成果を上げていることは私ども承知しております。特に理解力や情報選択力の面では大変効果があるということであります。
文科省も、全国共通に教える内容や到達目標を指導要領というもので教員や学校のほうへ、あるいは教育委員会へ示して、これだけの学年ではこれだけ到達するんですよ、してくださいとそういうのを指導要領と言いますが、その中にも積極的にこの情報機器、ICTについて活用をしていただきたいと、すべきであるということを述べておりまして、教職員も可能な限り努力して活用しているというふうに承知をしております。したがいまして、コンピュータ、デジタルテレビ、電子黒板、実物投影機、インターネットといったICTツールを配置し、教育委員会でもしております。
特に配慮を要する子供には、今おっしゃっていただきました文字の認識にも、その子供さんなりのいろいろな認識があるというふうに思います。文字だけではなくて、目の見えないお子さんあるいは物事がなかなか聞き取れない子供さん等々、あるいは肢体不自由のお子さんと、それぞれのお子様の個性によりまして状況が違ってきております。個に応じた指導が一層大切になりまして、一過性の扱いではなくて継続して指導をすると、こんなことが特に指導を要するお子さんには一層指導者として大切になるのではないかなと思います。
したがいまして、機器を与えるというか、準備して、子供さんにソフトをそれなりに開発してやるということは大変なことであります。そういう中で学校の先生方のニーズ、子供のニーズも把握しながら、教育委員会としましては、中学のトイレ改修というような大きな課題もございます。教育環境の整備というようなこともございます。順序性に配慮しながらも、今後どんなICTの活用がその子供さんにとって非常に有効なのか、必要なのか、そんな点を大事に検討していきたいと。
なお、5月17日に開催しました校園長会、施設長会では、上伊那の合同庁舎の教育事務所の中に視聴覚協議会というのがあります。そこにレンタル用のiPadがあるということをお聞きしております。それを一つお借りしまして、どんな有効な活用、使い方があるのかを研究してみたいというふうに、校長のほうからも申し出ています。そんな点を大事に今後検証しながら積み重ねて、何らかの利用方法について研究していきたいというふうに思っております。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) いろいろやるには問題もあるし大変なこともある。お金の問題もあるし、教育長が今おっしゃったようなソフトの関係などたくさんあると思います。ただ、今こういう教育分野のタブレット端末に対するアプリケーションというのはもうすごいですよね。私もこの質問をするに当たってちょっと調べましたけれども、本当にありとあらゆるアプリケーションが出ています。もう多分、今教育長は個々の対応と言いましたけれども、本当に個々に対応できるくらいアプリケーションがあります。もうこういう子に対してはどうだというと、このアプリはどうですかということがすぐ返ってくるような形になって、この間も、幕張メッセで大きな教育のシンポジウムがあって、その中でもほとんどのブースがこういう教育関係のアプリケーションでできていたというような話も伺っています。
今、教育長のほうから上伊那視聴覚協議会という話もありましたけれども、実は、これは4番目で村長にお伺いをしようと思っていたんですけれども、村長はことしと来年そこの会長をされているということで、その中でも多分このICT教育についてお話もあったと思うし、今教育長がおっしゃったようにiPadの貸し出しもされています。この辺は高遠小学校でのiPadクラブというのがありますし、伊那市では240台iPadを導入して、一応各校に40台ずつなんですけれども貸し出しをしています。例えばどこかの中学校でやるとなるとその240台を集めて、240台でiPadの作業をしたりとかということも実際にやられているみたいです。
私はこの5番目の質問で、全て、何度も読みますけど、ICTをやればいいというものでもないと思うんですけれども、ICTを入れることによっていろんなことが変わってくるのかなというふうに思います。例えば外に出る授業ができる、歴史を知る、地域を知る。宮田村をもっと知りたいなと思うものを、外を歩きながら、例えばiPadとか端末を持ちなから歩いていって、そこで調べたりするということも授業として可能になるだろうし、生涯教育の分野にも使えるかなと思います。突破口として支援が必要な子供たちに導入をして、それからいろんな分野、例えば一般教室でもいいですし公民館活動に使うのもいいですし、この間熊本でも大きな地震がありましたけれども、災害に、例えばグループネットワークを組むことによってそういうところのネットワークの拠点にもなり得るというようなことで、使い道は大きいのかなというふうに思います。例えば伊那市、あと南箕輪村はこれから建設される子ども館というところで導入を検討しているそうです。駒ヶ根市では特別支援にもう実際に使われております。
再質問ですが、タブレット端末の導入というのは今まで教育委員会の中で、ちょっと今話がありましたけれども、どんな形で検討された経緯があるのかどうか、教えてください。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 委員会として議題に挙げてその検討をしたということはまだありません。しかし、私ども事務方のほうで、これについてはしょっちゅうというか検討をさせていただいております。
それから、今おっしゃっていただきましたように、駒ヶ根市とか伊那市、あるいは箕輪町の状況については把握しておりますし、そこの発表会等にも行って状況を見ている、研修しているところはございます。
それぞれの市町村で、機械の導入とともにちょっと気をつけなければいけないというか努力しているのは、それを扱う指導者というかコーディネーターというか、これが非常に大きな課題でありまして、機械は買ってほこりをかぶっているというような町村も中にはあるやに聞いています。これはかつてLLというのを中学で導入したときに、英語の機械ですが、あれも一生懸命やられる方はやるんですけれども、指導者がかわると全く使わなかったというようなこともございます。
それから、第5次村の総合計画の中でも、iPadという言葉では述べていませんけれども、情報機器の活用について積極的に運用するようにという計画でおりますので、そんな点も含めて総合的に今後前向きに検討していきたいと思います。
議 長(清 水) 宮井 訓議員。
2 番(宮 井) 近くに導入をされて実際に効果が上がっている地区があるので、その辺、担当も含めて見ていただいて聞いていただいて、やっぱりいいとこ取りでいいと思うんですよね。いいとこは取る。さっき教育長が言ったように、そのコーディネーター、あと使う側の問題、これはもう本当に多々あって、いろんなことが問題化されているというのは私も聞いておりますので、その辺はやっぱりまず導入をするに当たっていろいろ検討はしなきゃいけないんですけれども、やはり支援が必要な子というのは確実にふえていますし、やっぱり早く支援をして上げて、同じ勉強を欲するというところもありますので、その辺は前向きにご検討いただきたいと思います。
通告の6番目、図書館について。読書通帳についてもここで伺います。
活字離れが盛んに言われている、きょうの長野日報の一面に、駒ヶ根市の図書館の貸出数が過去最高だったか去年より多かったかというたしか一面に載っていました。宮田村でも、学校図書、あと図書館で読書が盛んに行われているというのはお聞きをしています。私も私の家族も、本当に学校また村の図書館には日々お世話になっています。本というのは世界を広めてくれますしいろんな知識を与えてくれるというのは私が申すまでもございませんけれども、今はスマートフォンなどの普及により、この状況を考えるとこの先活字離れというのはどんどん進んでいく可能性があるのではないかなと思うのは私だけではないと思います。
そこで今回は、読書通帳を導入してもうちょっと図書館、読書というものになれ親しんでもらったらどうかなというご提案でございます。皆様も見聞きをしたことがあると思うんですけれども、読書通帳というんですね。俗にいう普通の銀行、八十二銀行とか信金でもらう通帳ですね、これは簡易型、こういうものです。これは最近発売されたものなんですけれども、こういうものがあって、この中に通帳を入れるんですね、例えば宮井 訓と書いて通帳をグッと入れると、そのときに借りた本と作者名と出版社名と本の定価2,000円が出てきます。それを今度また入れると、この2,000円に、1,000円の本を借りたら3,00円に、あなたは3,000円の本を読みましたよと、通帳がこう出てくるんですね。
これを導入していただければなと。もちろんお金はかかりますけど、こういうものを導入することによって成果を上げている地区がたくさんあります。例えば、どんな声があったかというと、競うように図書館で本を借りる子供たちのすてきな笑顔がふえました。家族や友達同士で連れだっての来館がふえました。読書通帳をきっかけに自分の利用カードをつくる子供たちがふえました。有料でも利用したいという声が多く、大人やご年配の利用者も読書通帳を発行し来館がふえました。
ほとんどの地域で子供たちは通帳はただでもらえます。これは地元の企業さんとか商工会とかと提携して、通帳の片隅にちょっと広告を入れることによって通帳をただにしている。ただ大人は多少実費がかかるそうです。私が一番気に入ったコメントというのは、通帳がたまりますね、それと一緒に子どもの笑顔もたまりますと。このコメントを読んだときには、これはすばらしいものだなと思いました。
これで定価で75万円です。やっぱり高いですね。これ以前の縦型の本当に銀行のATMみたいなもの、これがほとんどだったんですが、これは500万円しました。ただ500万円だとなかなか導入する自治体も少ないということで、今はこのタイプ、これは図書館のカウンターに置けるんですけれども。こういうものを導入して置く地域がふえております。読書記録としても使える読書通帳を導入してもらいたいと思いますが、教育長、お考えはいかがでしょうか。
議 長(清 水) 平澤教育長。
教 育 長(平 澤) 読書通帳についてのお問い合わせでございます。初めに、読書通帳は、今お話ございました銀行のATMのような端末機を図書館に整備しまして、通帳を端末機に入れて自分の読んだ本のタイトルや貸し出しあるいは借りた日時などを記帳できるもので、履歴を記録することができる通帳を指しているというふうに承知をしております。
1月現在の調査ですけれども、全国でこれを置いているのが12市町村というふうに承知をしています。長野県では佐久市の図書館、佐久中央図書館のほうで2年前に設置をしたというふうにお聞きをしました。大人が銀行で貯金する通帳と同じように体験しながら通帳ができるわけでして、読書の習慣づけという一つの動機づけにはなるのではないかなというふうに思います。
しかし、そうは言いましても、一番大事なことは子供たちが今読書離れ、文字離れ、これをいかに子供たちが本に親しんでもらえるかと、あるいは大人もそうですけれども、創造力、思考力を養うにはやはり読書が何よりだというふうに言われております。上伊那郡内の図書館は、一部を除きまして、現在貸し出しに関しましては各市町村が同じコンピュータのシステムで貸し出しを管理しております。このシステムでも貸し出し履歴を出すことができるんですけれども、個人保護のために全てある時点で消去するようになっています。貸し出した期間やタイトル、借りた本人の番号が記載されたレシートはその都度発行され、本人のところに残るようになっております。これらを何とかうまく活用していく方法が、一つ議員さんの質問にお答えする方向にもなるのかなというふうに思っているところでございます。
それから、今申し上げました上伊那全体で共用しているシステム、これは昨年更新したところでありまして、大変なお金を議員さん方にお認めいただいて予算をかけていただきました。そんな点から、この読書通帳につきましては現時点では導入は考えておりません。
ちなみにシステムとして導入した場合どのくらい予算がかかるかというと、約750万から800万ぐらいだということでありまして、実効性のある、現時点では子供たちあるいは保護者の皆さんの文字離れをいかに食いとめるかという、こんな努力のほうを一生懸命やらせていただきたい。ありがとうございます。
議 長(清 水) 以上で、第1質問者 宮井 訓議員の質問を終わります。
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とここであえなく時間切れ。
広域で図書館のシステムを運用しているのは
私も知ってますよ。でも、そこを何とかしてほしいんだよね・・・・。
宮田が広域に投げかけて実現してほしいです。