25年度月定例会一般質問議事録
2014年01月28日
Miyai at 13:48 | Comments(0) | 活動報告
公開されましたので
たまにはこちらにも・・・・・。
そのままをC&Pしています。
25年第4回定例会一般質問(宮井 訓議員)
質問内容 ・村の観光振興について
・ 宮田村障害者就労施設等からの物品等の調達方針について
・ 教育委員会について
午後 1時15分 再開
議 長(松 田) 休憩を閉じ、本会議を再開いたします。
次、第4質問者 4番 宮井 訓議員を指名いたします。宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 今回も大きく3点について、村長と教育長にお伺いをいたします。
まずは1点目、村の観光振興についてお伺いをします。
最初は、村のマスコットやゆるキャラについてでございますが、以前にも二度ほど質問をした経緯もございますが、改めて提案をさせていただきたいと思っております。
特産物や名物で、これぞ宮田村というものが余り見当たりません。校歌にもうたわれてはいるものの、梅の里宮田とやっても宮田でなかなか梅の何かというものを探すことは難しいように感じております。前回も申しましたが、私がどこかへ里帰りをするとか、里帰りじゃないですね。実家のほうに帰るとか、友達が来たとか、そういうときに何か宮田らしいお土産、名物と思っても、なかなか宮田らしいものというのが見当たらない、少ないという状況があるのかなというように思います。
先日、名古屋方面へちょうど用事がありまして高速で南下をしておりますと、上り線の松川インターチェンジの出口で2キロほど渋滞をしておりました。何の渋滞かなと思ったら、リンゴの収穫等の東海方面からのお客様で出口が渋滞しているというような状況がありました。松川にはリンゴ、県内でいうと小布施の栗とか、更埴のアンズとか、高遠の桜とか、地名と特色というものがリンクしているようなものというのが割と多いんですが、残念ながら宮田には余りこれといったものがないのかなと思います。
最近ではヤマブドウのワインとか、知名度が上がってきているように思いますが、正直にいうと本当にこれが宮田なんだというものがなかなかないのかなというように思います。もちろん駒ヶ岳は宮田の大きな財産であり、もっとアピールをしていかなきゃいけない部分かなとは思っております。
そこで村長にお伺いをしますが、村のイメージアップ、PRを兼ね、何か宮田村をイメージできるようなものをつくり出していきたいなと思っておりますが、マスコット、ゆるキャラ等をつくっていくようなお気持ちがございますか。
議 長(松 田) 4番議員 宮井 訓議員の質問に対する村長の答弁を求めます。村長。
村 長(小田切) 宮田村のマスコットやゆるキャラを生み出し活用したらどうかとのご質問でございますが、お答えいたします。
村のイメージマスコットやゆるキャラにつきましては、以前にも議員さんからご質問がございまして、村民の皆様の希望、意見の高まりがあれば認識を高めていきたいと答弁させていただいておりますが、近年、テレビ等でよく取り沙汰され、また今、隣の駒ヶ根でも登用をやっておりますが、地域イベントや各種キャンペーンなどの地域おこしや特産品の紹介のような地域全般の情報発信・PRとして大きな効果を上げている事例も少なくなく、また知名度アップによる観光振興への効果などが期待できるものと考えております。
ただし、今は数多くの自治体で取り組んでいることから、飽和状態であり、これから作成となると非常に似通った形になってしまう可能性もあるわけでございます。いずれにしましても宮田村の特徴を捉えまして、宮田村としてのイメージをいかにあらわしていくかが重要になってきます。そこで、村のPR・情報発信・知名度アップの観点からしますと、多くの市町村でも取り組んでいるゆるキャラの作成も一案でございますが、まだ取り組みの事例の少ない、これは難しいかもわかりませんが、萌えキャラとかご当地アイドル等について検討することも話題性、宣伝効果などを考えあわせると高いものがあると、そのように思っております。
いずれにしましても、情報発信やPRの効果は非常に高いと思われますので、何を目的にしてどういったものを作成するのか、具体的な活用方法などを検討する中で前向きに取り組んでまいります。まずそう考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。以上です。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 萌えキャラですか。そこまでいってしまうと、ちょっと私の範疇を超えてしまうので、何とも質問のしようがないんですけれども。
村長もご答弁あったように、駒ヶ根市ではマスコットを募集していまして、全国から幾つかありまして投票を行っているような状況というのが新聞記事にも載っておりました。天野議員が代表を務めていらっしゃる宮田インターネット博物館でも宮田村ブランドマークというもの、こういうものを発表されて、シールをつくって農産物とかリンゴとかなどに張られているという状況があります。
やはりこういうものをつくる。どこがつくるかということもあると思うんですけれども、やっぱり村のPRとなると、行政がひとつ絡むというのがやっぱり僕は大事なのかなと思います。それで、この質問は三度目になるんですけれども、何で今回したかというと、先日、商工会との懇談会が委員会でありまして、その中のたしか女性部の部長さんだと思ったんですけど、子供たちの自由な発想の中からこういうものができないかという意見があったんです。そういう中でたしかゆるキャラという話があったような記憶があります。なので村長は今いろんな事例を考えて、その効果などもとおっしゃられましたが、例えば小中学校を巻き込んで、子供たちの自由な発想というものも助けにかりながら、キャラクター、ゆるキャラ、萌えキャラ、何にしてもいいんですが、宮田村のマスコット的なものというんですかね。そういうものをつくっていきたい、つくり出してみたいというようなお考えはございますか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) まさにおっしゃるとおりでございまして、村としてもつくってみたいと私は思っております。担当のセクションにつきましては来年の一般会計、また3月にお諮りしますが、どうしてもかなりお金がかかると思いますが、予算に計上したいと、そのように思っておりますので。いずれにしましても、今おっしゃったみたいに私も教育の問題も取り上げておりますので、小学生とか中学生の発想は特に大事にしていると。小学生、中学生の皆様方を含んだ総体的な、駒ヶ根じゃございませんけれども、全国ネットでやっておりますが、特に全国ネットの発信と同時に、小学生、中学生、特に宮田村を出していただければなと。これも大きな教育の一環ですし、ふるさとづくりの大きな一つの目玉になるということは私も考えております。そんな点でずばり、来年の一般会計の予算に計上させていただきます。それはまた3月のときに、皆様方にさらに具体的にまた思いをお諮りする中で進めさせていただきたいと思いますので、ご理解のほどぜひお願いいたします。お願いいたします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) やはり宮田村を売り出す、何かを始めるということには、そういうコアというんですかね。そういうものがあったほうが売り出しやすいのかなというように思います。今、村長から来年度予算に盛り込みたいというお話、前向きにいただいたので、いろんな場面でいろんな方を巻き込んで、さっきちょっと提案させてもらったんですが、学校もそうですし、あとはこの間、村長と語ろう会をやられていた保護者の方とか、自由な発想を持っている方、こういうものがいいんじゃないかというように思っている方がいらっしゃると思うので、そういうなるべく多くの方を巻き込んで実のあるものにしていただきたい。そのためには村長、リーダーシップを十分発揮していただいて、ぜひとも制定をお願いしたいと思います。
その次の質問に移ります。
森林セラピーロードの設置についての質問になります。先日といっても、もう大分前の話になりますが、平日に菅の台のほうに出かけて私、散歩をしてまいりました。紅葉も終わりかけた寒い日中だったんですが、私がちょっとびっくりするくらい多くの方が散策をしていました。さっき村長の答弁でも50数万人の方が菅の台周辺に訪れるという話がありましたが、平日にもこんなに人がいるんだなというような形でした。もちろん団塊の世代ぐらいの方ですか、60代後半から70代ぐらいの方のご夫婦だと思うんですが、割と多かったように記憶をしております。
散歩をしながら、永遠の鐘の付近でしたが、一組の方にちょうどお声をかけさせていただいて、どこからお見えになったんですかという話をさせてもらったら、そのご夫婦は東京から来たと。この周辺の景色が好きで、多いときは年に二、三度、最低でも年に一度はこの周辺に来て、散歩したり温泉に入ったり、ソースカツ丼を食べたり、そんな話をさせていただいていた中で、失礼ですが宮田村というのをご存じですかというのをお聞きしたら、どこかで看板見たけど、どこにあるかわからんというちょっとお答えをいただきまして、もちろん私なりには宮田村というのは宣伝をしてきたんですが、そういう先ほども認知度が低いというお話がありましたが、そんな形で話をしてまいりました。
10月24日に上伊那の市町村議会の研修会が南箕輪村でありまして、理事者の方も参加をされたと思います。その中のセミナーの一環で大芝高原のセラピーロードを全員で歩いたという企画がございました。「癒しの森でみんな元気に」をコンセプトに、大芝高原南側の村有林内にある信州大芝高原みんなの森では、ウオーキングや森林浴が楽しめ、森の中ではアカマツやヒノキの巨木が立ち並び、広葉樹や多彩の山野草が見られるウオーキングロードを山砂とかウッドチップで車椅子でも楽しめるように整備をしています。そこを歩いて、村長がお歩きになったのはちょっと私は見ていなかったんですが、林野を歩いたんですが、ああこれはいいよなと多分感じたのではないでしょうか。私たちは自然の豊かなところに住んではいるんですが、なかなか森を歩く機会というのは少ないように思います。ましてや都会に住む人にとっては最高のレジャー、田舎の雰囲気を味わうにはいいレジャーになるのかなというように思いました。もしかすると村長の答弁にもあるのかもしれませんが、せっかくなので森林セラピー基地について少し述べたいと思います。
森林セラピー基地とは、リラックス効果が心理医学の面から専門家に実証され、さらに関連施設等の自然社会条件が一定の水準で整備されている地域のことでございます。今現在では53カ所の指定があります。森林セラピーを受けることができる整備された森林環境と、検証に基づく生理・心理的効果が認められた場合に森林セラピー基地と認定を受けることができます。利用者は、森林ウオーキングのほかにいろいろな健康増進プログラムを楽しむことができるというように言われております。セラピーロードというのはウオーキングロードとも呼ばれているらしく、森林セラピー実行委員会認定の散策路のことをセラピーロードというふうに言っております。20分間の歩行ができる散策路の1ユニットとして、地形や風景などをもとに、それらを組み合わせた複合的な散策路が地域ごとに用意されております。一般的に緩い傾斜で構成をされておりまして、国道なんかにもある歩道よりも若干道幅を広くして歩きやすさを考慮するなどの配慮がなされたコースをセラピーロードと呼んでいまして、長野県では10カ所ございます。南信では阿南町、松川町、あと南箕輪村、この3カ所が認定をされております。
大芝高原では3つのコースが設定をされておりまして、気軽に歩きたい人のために1,200メートルのライトコース、ひざや腰に優しく2,000メートルのイージーコース、ぐるっと一回りができる2,200メートルのリフレッシュコースでございます。セラピーロードの整備というのは、さっき村長の答弁にありましたけれども、西山山麓の観光を点から線へ、線から面へという思いにぴったりの施設になるのではないかなというように思います。開会の挨拶の中でも西山山麓協議会が立ち上がった、そんな話がございました。菅の台の駒ヶ根橋から東へおりてきて、観光ホテルこまゆき荘、マレットゴルフ場、あと黒川水産さんがあって、本坊酒造さんがあって、北川製菓さんがあってふれあい広場ぐらい、ちょっと距離的には長くなるんですけれども、ぐっと整備していただければすばらしい散策路、セラピーロードができるんではないかなというように個人的には思います。
また、歩道の整備が余り完全ではなくて、ウオーキングする場所が少ないというような意見をいただく村民の方も、安心して歩ける道路が提供できるという、一挙両得な道になるのではないかなと思います。そこで村長にお伺いいたします。黒川周辺の整備をセラピーロードとして設置して検討いただけないでしょうか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) こもれ陽の経を中心とした地域を森林セラピーロードとして整備したらどうでしょうかというご質問にお答えしてまいります。
先ほど触れましたけれども、宮田村には7万人ですか、入り込み数があるわけでございますが、こもれ陽の経はご案内のとおり、私もいつも言っていますが、駒ヶ根側になくて宮田村にあるものは何を隠そう黒川の清流だということで、この黒川の清流をある程度基本においた西山山麓の観光振興をしなければいけないという思いは強く持っております。
今お話を聞きましたが、大変大勢の方がご利用されているということも知っております。医学実験による検証をして認定を受けている森であるということが必要になっているわけでございますが、資格修了者が心と体の健康を維持増進させる助言と補助ができること、こんな条件を整えております。先ほど宮井議員が触れましたけれども、一時的な広さと問題も含めまして、条件が若干あるようでございます。南箕輪村ではご案内のとおり私も歩いたことがございますが、認定されておるわけでございますが、その様子も私ども伺いながら、勉強しながら、こもれ陽の経にしましてももちろん毎年管理をしておりますが、管理を継続しながらさらにこの条件をクリアできるよう、条件になるように整備を計画的に行ってまいりたいと、そういうふうに私は思っております。
いずれにしましても点から線で、点が一つでもふえるのには私はどうしてもやっていかなければいけないと思っております。健康をキーワードに、こもれ陽の経を観光振興の目玉にできれば、これは非常に付加価値のついた場所として、また誘客にも大変プラスになることだと思います。南箕輪村に比べても、むしろ清流に沿ってすばらしい環境であると思いますが、道の広さ等いろいろそのあたりを勘案しなければいけないと思っておりますので。もちろん毎年、管理を継続してやっておりますので、そのあたりをクリアできる方策を考えながら進めてまいりたいと思いますので、ご了承のほどお願いいたします。お願いします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) ・・・の重要な地域であり、やはり何といっても川が流れているというのは大きな特徴となると思います。その辺は村長と認識が同じだなと思いますし、やはりさっきも言いましたけれどもコアになるもの、核になるものというのがあって、あとはそれに周りが付随してくるものというように思うと、質問の内容はセラピーロードとしてやっていただけないかということなんですけれども、やはりこもれ陽の経を使うといっても、余りくるっと回れないですね。なのであの道を使って永遠の鐘とかが点在しているわけですよね。それをどういうふうにしたらぐるっと一周回れる、やっぱり周遊できるということが僕は大事なのかなと。だから宮田高原もそうです。よくことしの夏も私の知人が宮田高原のキャンプ地に泊まったんですけれども、皆さんやっぱり登った道をおりてくるよねという、ここだと思うんです。登って違うところにおりればまた違うんですけれども、あの道もそうで、やっぱりおりてきてどこかへ経由して登る。その道筋を何とか整備していただけないかということなんです。なので、例えばじゃあ看板をつけるとかするということができれば、いい散歩道になるんではないかなと思います。今ここでなかなかこうしろああしろとかということはあれなんですが、でも村長の思いの中できっとその周辺の整備ということもずっとおっしゃっていられるので考えておられると思うんですが、やっぱり周回できるという方面に何とかしていただきたい。それに含めてあの辺の色の砂防ミュージアムですか、その辺のあれが宮田村の施設かどうかというとあれですけど、そういうところも巻き込みながらやっぱりやっていくということは、僕は個人的に大事かなと思うんですけれども、その辺も一緒にお考えをいただくというようなことで、もう一度村長のお気持ちをお聞かせください。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) また私の先走った考え方になるわけでございますが、今こもれ陽の経があそこのところで上のほうでストップしているわけですけれども、また議員の皆様からおしかりを頂戴すると思いますが、どうしても私は今、環境の専門家に見てもらっていますが、環境に影響を与えない範囲で上のほうをどうしても、短時間でございますが夜ライトアップをどうしてもしていきたいと。それも含めまして、今のこもれ陽の経をさらに上のほうにずっと、道路沿いに舗装を延長していく中で、今度は上から下へわたって下へおりてくると。そこでちょうど永遠の鐘もございますし、それから砂防ミュージアムがございますが、太田切川は今護岸工事をやっておりますけれども、あちらの道もすばらしい道になるわけです。ですから私はどうしても黒川の清流を中心にして、道のこちら側をやっぱり、先ほど言いましたようにいろいろな会社もございますので、まず点から線、面にする一歩、やっぱりロード、つなぐ道が基本になるわけですので、これはどうしてもすぐはできないにしても、もう一回チェックする中で、点・線・面の点から線への橋渡しが道であるということを思っておりますので。思いは申し上げましたけれども、すぐにはできないにしても、どうしてもやっていかなければいけない一つの大きな方策だと思っております。
口で点・線・面と言ってみても、ハード的に何もしないんじゃ何もないということですので、ハード的そしてソフト的に両面でやっていかなければいけないと。ソフトは、言いましたように振興の組合とか協議会でございますし、ハード的にはどうしても村がハードを整えていかなければいけないということ。まず道でロードで結ぶということが基本だと思いますので、今後の大きなテーマですけれども、どうしても踏み出したからには少しずつやっていきたいと、そのように思っております。以上でございます。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 基本的には私も本当にそう思います。せっかくの点があるのに、その線をその線で結ばないというのは、やはりやらなければいけないことだと思います。今村長が黒川のライトアップということをおっしゃいましたけれども、私のところにはイルミネーションができないかということをよく言われます。もちろん南箕輪も商工会でやっていますね。箕輪もやっていますし、飯島も今やっていますね。宮田もふれあい広場もありますし、今村長がおっしゃったような黒川の周辺でもできるでしょうし、やはり村単体でできるかどうかということはわかりませんけど、そういうときに前回立ち上げた協議会、あとは商工会とかも含めて、一緒にそういうイルミネーションも含めてやっていただいて、線をつくってほしい。それが成熟することによって面になっていく。それがだんだんだんだん面からまた立体、3Dのようになっていくというのがやっぱり一番大事だなと思いますので、その辺の模索をお願いして、3問目の6次産業の拠点施設についての質問に移りたいと思います。
一番最初に質問をさせていただいた宮田の特産物とか資源というところもあったんですが、ちょっとかぶる部分もありますが質問をさせていただきます。
6次産業の拠点施設ということですが、まず6次産業というのは何なのかということをまずここでもう一度、皆さんご存じだと思いますが、検証をしてみたいと思います。もともとは東京大学の名誉教授で農業経済学者の今村奈良臣氏が提唱した造語です。6次産業というのはもともと造語で、農業・水産業は第1次産業というふうに分類されていまして、その加工を2次産業、流通販売は3次産業というふうに呼ばれています。その中で農業者が主体的かつ総合的にかかわることによって、加工賃や流通マージンなどの今までの第2次、第3次事業者がもらっていた利益を農業者自身が得ることによって農業を活性化しようというものが一般的に第6次産業というふうに言われております。
もともと6次産業というのは、第1次産業・第2次産業・第3次産業の足し算だったわけです。それが現在では足し算ではなくて、各産業の結合を図るというので掛け算で6次産業というようになってきたという経緯があります。例えば、さっき村長も答弁しましたが農業のブランド化、これも6次産業の一つであろうし、消費者への直接販売、インターネットとかネット販売を使って農業者が直接交渉者に売るようなもの、これも6次産業。あとはレストランの経営ですね。今はやっていますね。農家レストランというものも6次産業というふうに言われているそうです。1.5次産業というふうに言われた時期もあるんですけれども、6次産業というのは加工、流通を複合化させたというところで視点がより明確になったものを6次産業というふうに呼んでおります。
宮田村でも、加工施設を中心とした施設をつくろうじゃないかというような取り組みが二度ほどあったように記憶をしております。前回では私もメンバーとして設立当初からかかわりをさせていただいていまして、この中の議員の方々も何人か参加をされていたのかなというふうに思います。当時の副村長が公設民営というような発言をその中でされていまして、結構盛り上がったんですけれども、会を重ねるにつれて人もだんだん減ってきて、補助金が得られないとか、資金が大変だとか、運営の方法とか土地の問題とかいろいろ出てきて、最終的には二、三の企業さんと私と、あとはパン屋さんをやりたいという個人の方になってしまって、最終的には見送りになってしまったという経緯がございます。
今回はあえて農道沿いにどうですかという通告をしてあるのですが、これは先ほど2番目の質問のセラピーロード、点・線・面という意味の絡みもあるんですが、この農道沿いというのはやっぱり駒ヶ根インターチェンジをおりて、かんてんぱぱやグリーンファームに行く観光客の方がとても多いということで、現状ではその両施設へ出向かう方、宮田村をただ通過しているという状況がございます。何とかそういう施設を農道沿いにつくって、今はただ通過している観光客のお客様もそこへ寄ってもらって、何とか宮田で買い物をして宮田村にお金を落としていただけないか。そういう思いもあって、あえて広域農道沿いというふうに通告をさせていただいております。そこで村長にお伺いをします。6次産業施設の拠点施設を設置する、そんなお考えはございますか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) 広域農道沿いに6次産業の拠点施設を置く考えについてお答えしたいと思いますが、過去、非常に盛り上がって尻すぼみになった経過もあるわけでございまして、十分議員さんもご案内のとおりでございます。6次産業の拠点につきましては、もちろんいろいろ目標、目的があると思いますが、目的の一つに防災ということもどうしても一緒に並行的に考えていかなければいけない問題じゃないかと思っております。道の駅があったらいいなという声も大変多くお聞きするわけでございます。それから加藤議員さんの質問でも述べさせていただきましたが、誘客施設だとか拠点施設が必要になるか、不要になるか。場所をどこにするのか、またいつまでに建設するのか、どんなニーズがあるのかなど、広くご意見をもう一度お聞きする中で、調査研究を進めていくために、先ほど触れました観光計画に基づく設置管理等を立ち上げてまいりたいと。その中でいろいろ議論を深めていけたらいいなと思っております。なお、この道の駅、6次産業の拠点施設等につきましても、アルプスロードの問題ともかなり密接に関係してくるんじゃないかと私は捉えておりますので、そんな点でご理解いただければと思います。よろしくお願いいたします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 先日、松川の農業者さんと話す機会がございまして、農産物の売り方という話になったんです。その中でその方がおっしゃった、いろいろお話をした中で、僕が一番記憶に残ったのが、松川というのは、もうつくったものは人を巻き込みながらどんどん販売をしていくと言っていました。宮田村は、物はつくるんだけれどもうまく観光とリンクできていないよねと。その辺がやっぱりもうちょっと考えられる面ではないかなというようなお話をされていました。
実際に松川の話を聞くと、初夏のサクランボ、僕も松川でサクランボが食べられるという認識がなかったんですけれども、もう今はハウスの中でサクランボが食べられて、銘柄が3つぐらいあって、時期をずらして佐藤錦とか何とかかんとかとおっしゃっていましたけれども、3つぐらい種類があって1カ月半ぐらい松川でサクランボの食べ放題と販売ができると。それが終わると桃、梨、リンゴ。観光農園でやっていて、どこの観光農園さんもそういうふうにいろいろ多面的にやっているところは相当の利益を得ているんではないかというような話をされておりました。
この質問をするに当たって、菅の台にあるホテルのところの営業担当に話を聞きに行ったんですが、宿泊のお客様というのはどういうところに観光に行かれているんですかねと、ちょっとお聞きをしたら、初めて来られる方はもちろん山です。ロープウエーに乗って山へ登ると。二、三回なれてくると、その辺の散策です。拠点を例えば駒ヶ根、そのホテルにおいたら上伊那全体を回るんだと言っていました。なれてくるとこの時期に来られる方は、ほとんどやはり松川に行ってりんご狩りをしてくると。りんごオーナーになられたりとか、松川は農園ごとにもちろんもぎ取りもできますし、食べ放題になっていますし、基本的に食べ放題はただでやっていて、そのかわり何か買っていってくださいと。お漬物とかいろいろ出されて、それを食べながら持って、箱に詰めてキロいくらで買っていくというようなことをされているというふうな話をお聞きしました。
宮田村でも、もちろんおいしいリンゴがたくさんとれているのに、さっき言ったように観光と外部から来る人とのリンクがうまくできていないというようなことを感じました。そこで村長に一応、再質問という形でお聞きしますが、現状、今話したように農業、第1次産業と観光というところ、言ってみれば観光農園みたいなものというのが宮田村の現状としてどう思われているのかということと、先ほど観光拠点施設を29年以降にという答弁があったと思うんですけれども、その辺にこの6次産業の拠点施設も組み入れていただけるかどうかということ。その2点をお願いします。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) 観光農園、観光と農業の組み合わせ、私もいつも言っています農・工・商、それから観光も含めて連携というのは大事なポイントだと思っています。これにつきましてももちろん非常に大事だと思いますが、じゃあ具体的に今すぐどうするかということが、見本が私どもなかなかないというのが現実でございますが、私も一時、松川の工場に勤めておりましたので、十分あそこの状況はわかっておりますし、どのくらい観光と農業が結びついているかも、本当に多くのお客様がお見えになって相当ブランド化されております。それぞれかなりの収入を上げている方が多いわけでございまして、ここらあたりも一つの大きな課題ですし、テーマだと思っております。こういうことももちろん農・工・商・観光の連携の一つの大きなものになるんじゃないかと思っております。それで、すぐどうしろという案が今のところ本当にありませんが、一つの課題だと思ってやっていかなければいけない、手をつけていかなければならない一つのテーマだと思っております。
また、先ほどの6次産業等の拠点施設でございますが、もちろんここらあたりも同様に考えております。ただ、その第一歩として先ほど言いましたように、ふれあい広場で6次産業とやらなんでも、まず宮田村の特産物とか豆腐等も含めまして、ワインなんかもそうです。6次産業もそうですが、そこらあたりでまず拠点施設まではいかないにしても、小規模ながらそういうものを販売していきたいと。まず小さいことですが、第一歩だと思っております。そんな点でご了解いただきたいと思います。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) それでは、4番目の質問に移ります。大きなカレンダーをつくったらどうかという質問なんですが、これも先日の商工会との懇談会の中で出た話です。そのときは商工会長さんから、村内で大きなイベントがあったら、せっかく多くの人が来るのであれば、商工会でなく企画をしてやりたかったと。そのための情報が欲しいんだというふうなお話があって、その中から質問をしているわけです。
前回、ホームページの質問もしたときに言ったんですけれども、子育てサークルの方々からもどこのカレンダーを見たらいいのかわからないというような意見がございました。そこで、いろんな村の行事とか予定とか村内企業とか、また、あした大石議員からも同じようなことが聞かれると思いますが、いろんなイベントごとがある中で、こっちには載っている、こっちには載っていないでなくて、一つの大きなカレンダーとして、きょうは村内でこんな事業所でこんなことがある。村のイベントはこんなことがあるというのが何かできないかということなんですが、いかがでしょうか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) 大変いいことだと思いますが、具体化するには幾つかクリアしなければいけない問題もあるわけですが、村の予定だとか保育園それから学校行事等、それにつきましてはご案内のとおり村の広報紙、それから文字放送、ホームページなどでお知らせしているわけでございます。大きなカレンダーの作成でございますけれども、中身をどうするか、どこまで載せるかということが一つの課題にはなるわけでございます。掲載する中身について、全村的なイベントに限るのか、それとも小中学校・保育所の行事まで全て載せるのか、公民館活動、また乳幼児健診、また村の理事者の日程、その他商工会などの行事日程、カレンダーを利用する村民の皆様それぞれに求めるニーズが大分違いますし、膨大な量になるわけですが、このあたりをどのように整理していくかが一つの課題になるわけです。
また、年間行事計画につきましては、当然でございますけれども年度当初に確定しているものだけでありませんで、常に更新して変わっていくものもございます。また、カレンダーは役場1カ所に掲示するだけでは意味がございませんので、多くの公共施設などでの掲示を行っていく必要があります。そんな点で管理が複雑になると、煩雑になるということも考えておりますが、村のホームページにつきましては9月議会での質問でも答弁いたしましたが、来年度から新しいものに切りかえる予定で、現在、作業を進めております。新しいホームページでは、村内の行事日程などをより見やすい形で表示できるように研究をしております。先ほど商工会長さん、私も前にご意見をお聞きしましたが、こんな大事なことが行われていることを私知りませんでしたということで、これは商工会と連携をとれないのかなということをちょっと反省したわけですけれども。
村の行事につきましては、職員が直接掲載することも可能ですが、掲載範囲をどの程度にするとか、一定のルールづくりを行う必要がどうしてもございます。また、商工会や各種サークル等の事業の掲載につきましては、年間契約などで決定しているものは可能ですが、随時確定だとか加わってくるような行事、事業をどのように扱っていくのかが課題と考えております。いずれにしましても行事日程につきましては、ホームページ更新の中で、よりもっと総合的にいろいろな面でわかりやすく、一目でわかりやすいように検討を進めていきたいと、そんなように思っておりますのでよろしくお願いしたいと思います。以上であります。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) ちょっと問題が多いというようなご答弁だったと思います。全部が全部、一緒にできないかもしれませんけれども、せめて村の行事、あとは子供の健診とかそういう村でやるようなものを一つのページにしていただければなというふうに思います。
済みません、議長、2番の質問じゃなく3番をやりたいんですが、よろしいですか。
議 長(松 田) よろしいです。
4 番(宮 井) それでは、3番目の教育委員会についての質問に移りたいと思います。
何度かこれも同じような趣旨で質問をさせていただいておるかと思います。小中一貫教育はどうですかということも前にお聞きをしたかと思います。今回は教育委員会の視察についてでございます。いろんな取り組みをしている地域が多くあります。もちろん教育長はもういろんなところに出向いていますのでご存じだと思いますが、私は2例挙げたいと思います。
私がこの場でよく取り上げている九州の武雄市では、シャーペンは禁止だけどタブレットはありという市長方針で、小中4,000人以上の生徒にアイパッド、タブレットを配付して反転授業を行おうとしています。反転授業というのは何かといいますと、授業の動画を入れた端末を家に持って返って家で予習をします。基礎的なものは家でやります。実際の授業ではその反転、家でやったもののわからない点を教え合ったり、議論をしながら応用問題を解いたりする。これで学力の定着を目指すと、これが11月から小学校1校で試行して順次広げるというふうに発表がされました。
県内に目を向けますと、青木村が割と積極的にこういった教育をなされています。今はタブレットではないですね。ちょっと子育てという面ではやられています。青木村は4,600人ほどの村ですが、県内でも頑張っているというので有名な村でございます。ちなみに村のキャラクターはアオキノコちゃんです。アオキノコちゃんは、フェイスブックもアカウントをとって情報発信しております。青木村というのは、信州青木村カウントサポーターズクラブという、1番の質問とリンクするんですけど、これはホームページから印刷したんです。会員を募集しています。主に関東圏の方が青木村に来て、このサポーターズに入ってもらうと。今、会員が550人いるそうです。それで、村に来てもらって、村を見てもらって体験してもらって村のファンになってもらうんだと。それで会員証とかを発行して、こういうクラブも募集をしております。これは行政ですね。
じゃあ教育ではどんなことをされているかというと、青木村子どもはつらつプランというものを作成して「心豊かでたくましい青木村の子どもの育成-社会力(生きる力)を育てる-」をもとに行動をやっております。教育委員会では、5つの重点目標を掲げております。毎年ことしで終わり、25年度の青木村の教育目標ということで、これはホームページに載っていますが、毎年24年度もずっとあるんですが、こういうことで細かく、青木村というのは保育園、小学校、中学校と一貫教育でやっているんですが、一応5つの重点項目を設けて子育てを中心にやっているんですが、私が一番興味を持ったのは、この(2)に多様な他者や自然とのかかわりという欄があるんですが、これが結構おもしろいなと思って、ここでちょっと発表させていただきます。
どんなものをやっているかというと、児童館でいろいろ取り組みをやっているんですけれども、その中に児童センターというものがあるんですが、これは学校からそのまま行ってもいいし、家に帰ってもう一回来てもいいんです。その場合、家の人に「児童センターに行ってくるよ」という親の了解を得るというのが唯一のルールだそうです。児童センターでは何をやっても自由なんですが、宿題をする子もいれば外で遊ぶ子もいて、中で遊ぶ子もいるんですが、一応6時までできるそうです。5時からはみんなで掃除をする。5時から掃除をして、掃除が終わっても6時まではいられるということです。
その中で行われているのが水曜クラブというような取り組みがされています。これは8月と12月は除いて月に2回、水曜クラブというものが行われています。村内に住むいろいろな達人が講師となって、さまざまなことを子供たちに教えているんです。何をやっているかというと、編み物・折り紙・囲碁・将棋・そろばん・ロープ結び・柔道・剣道・ゲートボール・自転車・夏には川遊び。地域と子供たち、お年寄りと子供たち、そして触れ合いの中で子供たちが育っていく。子供を育てる、そんな取り組みが青木村では実践をされておるそうです。
宮田村も青木村と同じように、村に一つの小学校と中学校しかありません。それをプラスに捉えて、いろんな取り組みを積極的に行ってほしいというのが私の思いでございます。そのためには外を見て、その外で見たものを宮田村で生かすというようなことが大事かなと思いますが、教育委員会での先進地への視察の状況を教えてください。
議 長(松 田) 教育長。
教 育 長(平 澤) それぞれの市町村におきまして、特色ある教育を実施しているのは承知しているところでございます。それぞれ権限がございまして、最初にちょっと触れておきたいと思いますが、国では基本的な教育制度の枠組みを、それから都道府県の教育委員会におきましては市町村における教育条件の整備に対する支援、そういうものを中核的に行っています。また、市町村におきましては学校の設置、あるいは授業を支援する。それで学校長は実際にその教育活動に当たると。こんなことを見ながら、先ほどの武雄市の場合は大変私も興味深く聞かせていただきましたが、学校における市町村で、ある面ではシステムの部分でそういう道具を利用でき、活用できるように、そういうようになさっていると。これにつきましては、私もかつて勤めた学校で、これは国立でありましたものですからあれなんですが、子供一人一人に携帯電話とパソコンを持たせました。それで対応すると。これは設置者が国ですので、そういうことができる。ある面では実験的にできるということでございます。
そんな点から市町村へ、今度宮田村というところへ来ました場合には、宮田村でじゃあ教育委員会はどういうことが学校に対してできるかというと、枠組みのところで今お話がございましたけれども、子供たちにどんな施設設備を用意してあげられるだろうか、これが一番の責務になるかなというように思います。そういう点から、議員さんおっしゃっていただきますように、全国的にあるいは近隣の市町村も含めまして、見識をいかに深めるかというのが、これが教育委員だけではなくて教育委員会の事務局職員にも課せられている大きな使命かなというふうに思います。
そんな点から、教育公務員特例法というものがございまして、その20条、21条には、教育に携わる者は、特に教員が多いわけですけれども、常に研修と修養に努めなければならないと、こういう規制があります。そんな点から宮田村の実態を見たときに、今から2年、3年前でしょうか、大川小学校のほうへ教育委員といたしましては手弁当で研修に行かせていただきまして、被災地の様子を勉強させていただいたり、あるいはある面での支援活動をしてきたと。それから、こうめ保育園をつくるときに、上田市あるいは武石村、こちらのほうに参りまして、教育委員がそれぞれの市町村の様子を研修させていただいた。この一部が今、新たな子育てセンターの建設にもその研修が生きていると。こんな点から考えますと、予算がないものですから、ぜひこれはご支援賜りながら、来年度予算では何としてでも獲得をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。ご支援をお願いします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) ぜひとも村長にお願いをいたしまして、予算をとっていただいてやっていただきたいと思います。もう質問はできないんですよね。はい、わかりました。ありがとうございました。
たまにはこちらにも・・・・・。
そのままをC&Pしています。
25年第4回定例会一般質問(宮井 訓議員)
質問内容 ・村の観光振興について
・ 宮田村障害者就労施設等からの物品等の調達方針について
・ 教育委員会について
午後 1時15分 再開
議 長(松 田) 休憩を閉じ、本会議を再開いたします。
次、第4質問者 4番 宮井 訓議員を指名いたします。宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 今回も大きく3点について、村長と教育長にお伺いをいたします。
まずは1点目、村の観光振興についてお伺いをします。
最初は、村のマスコットやゆるキャラについてでございますが、以前にも二度ほど質問をした経緯もございますが、改めて提案をさせていただきたいと思っております。
特産物や名物で、これぞ宮田村というものが余り見当たりません。校歌にもうたわれてはいるものの、梅の里宮田とやっても宮田でなかなか梅の何かというものを探すことは難しいように感じております。前回も申しましたが、私がどこかへ里帰りをするとか、里帰りじゃないですね。実家のほうに帰るとか、友達が来たとか、そういうときに何か宮田らしいお土産、名物と思っても、なかなか宮田らしいものというのが見当たらない、少ないという状況があるのかなというように思います。
先日、名古屋方面へちょうど用事がありまして高速で南下をしておりますと、上り線の松川インターチェンジの出口で2キロほど渋滞をしておりました。何の渋滞かなと思ったら、リンゴの収穫等の東海方面からのお客様で出口が渋滞しているというような状況がありました。松川にはリンゴ、県内でいうと小布施の栗とか、更埴のアンズとか、高遠の桜とか、地名と特色というものがリンクしているようなものというのが割と多いんですが、残念ながら宮田には余りこれといったものがないのかなと思います。
最近ではヤマブドウのワインとか、知名度が上がってきているように思いますが、正直にいうと本当にこれが宮田なんだというものがなかなかないのかなというように思います。もちろん駒ヶ岳は宮田の大きな財産であり、もっとアピールをしていかなきゃいけない部分かなとは思っております。
そこで村長にお伺いをしますが、村のイメージアップ、PRを兼ね、何か宮田村をイメージできるようなものをつくり出していきたいなと思っておりますが、マスコット、ゆるキャラ等をつくっていくようなお気持ちがございますか。
議 長(松 田) 4番議員 宮井 訓議員の質問に対する村長の答弁を求めます。村長。
村 長(小田切) 宮田村のマスコットやゆるキャラを生み出し活用したらどうかとのご質問でございますが、お答えいたします。
村のイメージマスコットやゆるキャラにつきましては、以前にも議員さんからご質問がございまして、村民の皆様の希望、意見の高まりがあれば認識を高めていきたいと答弁させていただいておりますが、近年、テレビ等でよく取り沙汰され、また今、隣の駒ヶ根でも登用をやっておりますが、地域イベントや各種キャンペーンなどの地域おこしや特産品の紹介のような地域全般の情報発信・PRとして大きな効果を上げている事例も少なくなく、また知名度アップによる観光振興への効果などが期待できるものと考えております。
ただし、今は数多くの自治体で取り組んでいることから、飽和状態であり、これから作成となると非常に似通った形になってしまう可能性もあるわけでございます。いずれにしましても宮田村の特徴を捉えまして、宮田村としてのイメージをいかにあらわしていくかが重要になってきます。そこで、村のPR・情報発信・知名度アップの観点からしますと、多くの市町村でも取り組んでいるゆるキャラの作成も一案でございますが、まだ取り組みの事例の少ない、これは難しいかもわかりませんが、萌えキャラとかご当地アイドル等について検討することも話題性、宣伝効果などを考えあわせると高いものがあると、そのように思っております。
いずれにしましても、情報発信やPRの効果は非常に高いと思われますので、何を目的にしてどういったものを作成するのか、具体的な活用方法などを検討する中で前向きに取り組んでまいります。まずそう考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。以上です。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 萌えキャラですか。そこまでいってしまうと、ちょっと私の範疇を超えてしまうので、何とも質問のしようがないんですけれども。
村長もご答弁あったように、駒ヶ根市ではマスコットを募集していまして、全国から幾つかありまして投票を行っているような状況というのが新聞記事にも載っておりました。天野議員が代表を務めていらっしゃる宮田インターネット博物館でも宮田村ブランドマークというもの、こういうものを発表されて、シールをつくって農産物とかリンゴとかなどに張られているという状況があります。
やはりこういうものをつくる。どこがつくるかということもあると思うんですけれども、やっぱり村のPRとなると、行政がひとつ絡むというのがやっぱり僕は大事なのかなと思います。それで、この質問は三度目になるんですけれども、何で今回したかというと、先日、商工会との懇談会が委員会でありまして、その中のたしか女性部の部長さんだと思ったんですけど、子供たちの自由な発想の中からこういうものができないかという意見があったんです。そういう中でたしかゆるキャラという話があったような記憶があります。なので村長は今いろんな事例を考えて、その効果などもとおっしゃられましたが、例えば小中学校を巻き込んで、子供たちの自由な発想というものも助けにかりながら、キャラクター、ゆるキャラ、萌えキャラ、何にしてもいいんですが、宮田村のマスコット的なものというんですかね。そういうものをつくっていきたい、つくり出してみたいというようなお考えはございますか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) まさにおっしゃるとおりでございまして、村としてもつくってみたいと私は思っております。担当のセクションにつきましては来年の一般会計、また3月にお諮りしますが、どうしてもかなりお金がかかると思いますが、予算に計上したいと、そのように思っておりますので。いずれにしましても、今おっしゃったみたいに私も教育の問題も取り上げておりますので、小学生とか中学生の発想は特に大事にしていると。小学生、中学生の皆様方を含んだ総体的な、駒ヶ根じゃございませんけれども、全国ネットでやっておりますが、特に全国ネットの発信と同時に、小学生、中学生、特に宮田村を出していただければなと。これも大きな教育の一環ですし、ふるさとづくりの大きな一つの目玉になるということは私も考えております。そんな点でずばり、来年の一般会計の予算に計上させていただきます。それはまた3月のときに、皆様方にさらに具体的にまた思いをお諮りする中で進めさせていただきたいと思いますので、ご理解のほどぜひお願いいたします。お願いいたします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) やはり宮田村を売り出す、何かを始めるということには、そういうコアというんですかね。そういうものがあったほうが売り出しやすいのかなというように思います。今、村長から来年度予算に盛り込みたいというお話、前向きにいただいたので、いろんな場面でいろんな方を巻き込んで、さっきちょっと提案させてもらったんですが、学校もそうですし、あとはこの間、村長と語ろう会をやられていた保護者の方とか、自由な発想を持っている方、こういうものがいいんじゃないかというように思っている方がいらっしゃると思うので、そういうなるべく多くの方を巻き込んで実のあるものにしていただきたい。そのためには村長、リーダーシップを十分発揮していただいて、ぜひとも制定をお願いしたいと思います。
その次の質問に移ります。
森林セラピーロードの設置についての質問になります。先日といっても、もう大分前の話になりますが、平日に菅の台のほうに出かけて私、散歩をしてまいりました。紅葉も終わりかけた寒い日中だったんですが、私がちょっとびっくりするくらい多くの方が散策をしていました。さっき村長の答弁でも50数万人の方が菅の台周辺に訪れるという話がありましたが、平日にもこんなに人がいるんだなというような形でした。もちろん団塊の世代ぐらいの方ですか、60代後半から70代ぐらいの方のご夫婦だと思うんですが、割と多かったように記憶をしております。
散歩をしながら、永遠の鐘の付近でしたが、一組の方にちょうどお声をかけさせていただいて、どこからお見えになったんですかという話をさせてもらったら、そのご夫婦は東京から来たと。この周辺の景色が好きで、多いときは年に二、三度、最低でも年に一度はこの周辺に来て、散歩したり温泉に入ったり、ソースカツ丼を食べたり、そんな話をさせていただいていた中で、失礼ですが宮田村というのをご存じですかというのをお聞きしたら、どこかで看板見たけど、どこにあるかわからんというちょっとお答えをいただきまして、もちろん私なりには宮田村というのは宣伝をしてきたんですが、そういう先ほども認知度が低いというお話がありましたが、そんな形で話をしてまいりました。
10月24日に上伊那の市町村議会の研修会が南箕輪村でありまして、理事者の方も参加をされたと思います。その中のセミナーの一環で大芝高原のセラピーロードを全員で歩いたという企画がございました。「癒しの森でみんな元気に」をコンセプトに、大芝高原南側の村有林内にある信州大芝高原みんなの森では、ウオーキングや森林浴が楽しめ、森の中ではアカマツやヒノキの巨木が立ち並び、広葉樹や多彩の山野草が見られるウオーキングロードを山砂とかウッドチップで車椅子でも楽しめるように整備をしています。そこを歩いて、村長がお歩きになったのはちょっと私は見ていなかったんですが、林野を歩いたんですが、ああこれはいいよなと多分感じたのではないでしょうか。私たちは自然の豊かなところに住んではいるんですが、なかなか森を歩く機会というのは少ないように思います。ましてや都会に住む人にとっては最高のレジャー、田舎の雰囲気を味わうにはいいレジャーになるのかなというように思いました。もしかすると村長の答弁にもあるのかもしれませんが、せっかくなので森林セラピー基地について少し述べたいと思います。
森林セラピー基地とは、リラックス効果が心理医学の面から専門家に実証され、さらに関連施設等の自然社会条件が一定の水準で整備されている地域のことでございます。今現在では53カ所の指定があります。森林セラピーを受けることができる整備された森林環境と、検証に基づく生理・心理的効果が認められた場合に森林セラピー基地と認定を受けることができます。利用者は、森林ウオーキングのほかにいろいろな健康増進プログラムを楽しむことができるというように言われております。セラピーロードというのはウオーキングロードとも呼ばれているらしく、森林セラピー実行委員会認定の散策路のことをセラピーロードというふうに言っております。20分間の歩行ができる散策路の1ユニットとして、地形や風景などをもとに、それらを組み合わせた複合的な散策路が地域ごとに用意されております。一般的に緩い傾斜で構成をされておりまして、国道なんかにもある歩道よりも若干道幅を広くして歩きやすさを考慮するなどの配慮がなされたコースをセラピーロードと呼んでいまして、長野県では10カ所ございます。南信では阿南町、松川町、あと南箕輪村、この3カ所が認定をされております。
大芝高原では3つのコースが設定をされておりまして、気軽に歩きたい人のために1,200メートルのライトコース、ひざや腰に優しく2,000メートルのイージーコース、ぐるっと一回りができる2,200メートルのリフレッシュコースでございます。セラピーロードの整備というのは、さっき村長の答弁にありましたけれども、西山山麓の観光を点から線へ、線から面へという思いにぴったりの施設になるのではないかなというように思います。開会の挨拶の中でも西山山麓協議会が立ち上がった、そんな話がございました。菅の台の駒ヶ根橋から東へおりてきて、観光ホテルこまゆき荘、マレットゴルフ場、あと黒川水産さんがあって、本坊酒造さんがあって、北川製菓さんがあってふれあい広場ぐらい、ちょっと距離的には長くなるんですけれども、ぐっと整備していただければすばらしい散策路、セラピーロードができるんではないかなというように個人的には思います。
また、歩道の整備が余り完全ではなくて、ウオーキングする場所が少ないというような意見をいただく村民の方も、安心して歩ける道路が提供できるという、一挙両得な道になるのではないかなと思います。そこで村長にお伺いいたします。黒川周辺の整備をセラピーロードとして設置して検討いただけないでしょうか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) こもれ陽の経を中心とした地域を森林セラピーロードとして整備したらどうでしょうかというご質問にお答えしてまいります。
先ほど触れましたけれども、宮田村には7万人ですか、入り込み数があるわけでございますが、こもれ陽の経はご案内のとおり、私もいつも言っていますが、駒ヶ根側になくて宮田村にあるものは何を隠そう黒川の清流だということで、この黒川の清流をある程度基本においた西山山麓の観光振興をしなければいけないという思いは強く持っております。
今お話を聞きましたが、大変大勢の方がご利用されているということも知っております。医学実験による検証をして認定を受けている森であるということが必要になっているわけでございますが、資格修了者が心と体の健康を維持増進させる助言と補助ができること、こんな条件を整えております。先ほど宮井議員が触れましたけれども、一時的な広さと問題も含めまして、条件が若干あるようでございます。南箕輪村ではご案内のとおり私も歩いたことがございますが、認定されておるわけでございますが、その様子も私ども伺いながら、勉強しながら、こもれ陽の経にしましてももちろん毎年管理をしておりますが、管理を継続しながらさらにこの条件をクリアできるよう、条件になるように整備を計画的に行ってまいりたいと、そういうふうに私は思っております。
いずれにしましても点から線で、点が一つでもふえるのには私はどうしてもやっていかなければいけないと思っております。健康をキーワードに、こもれ陽の経を観光振興の目玉にできれば、これは非常に付加価値のついた場所として、また誘客にも大変プラスになることだと思います。南箕輪村に比べても、むしろ清流に沿ってすばらしい環境であると思いますが、道の広さ等いろいろそのあたりを勘案しなければいけないと思っておりますので。もちろん毎年、管理を継続してやっておりますので、そのあたりをクリアできる方策を考えながら進めてまいりたいと思いますので、ご了承のほどお願いいたします。お願いします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) ・・・の重要な地域であり、やはり何といっても川が流れているというのは大きな特徴となると思います。その辺は村長と認識が同じだなと思いますし、やはりさっきも言いましたけれどもコアになるもの、核になるものというのがあって、あとはそれに周りが付随してくるものというように思うと、質問の内容はセラピーロードとしてやっていただけないかということなんですけれども、やはりこもれ陽の経を使うといっても、余りくるっと回れないですね。なのであの道を使って永遠の鐘とかが点在しているわけですよね。それをどういうふうにしたらぐるっと一周回れる、やっぱり周遊できるということが僕は大事なのかなと。だから宮田高原もそうです。よくことしの夏も私の知人が宮田高原のキャンプ地に泊まったんですけれども、皆さんやっぱり登った道をおりてくるよねという、ここだと思うんです。登って違うところにおりればまた違うんですけれども、あの道もそうで、やっぱりおりてきてどこかへ経由して登る。その道筋を何とか整備していただけないかということなんです。なので、例えばじゃあ看板をつけるとかするということができれば、いい散歩道になるんではないかなと思います。今ここでなかなかこうしろああしろとかということはあれなんですが、でも村長の思いの中できっとその周辺の整備ということもずっとおっしゃっていられるので考えておられると思うんですが、やっぱり周回できるという方面に何とかしていただきたい。それに含めてあの辺の色の砂防ミュージアムですか、その辺のあれが宮田村の施設かどうかというとあれですけど、そういうところも巻き込みながらやっぱりやっていくということは、僕は個人的に大事かなと思うんですけれども、その辺も一緒にお考えをいただくというようなことで、もう一度村長のお気持ちをお聞かせください。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) また私の先走った考え方になるわけでございますが、今こもれ陽の経があそこのところで上のほうでストップしているわけですけれども、また議員の皆様からおしかりを頂戴すると思いますが、どうしても私は今、環境の専門家に見てもらっていますが、環境に影響を与えない範囲で上のほうをどうしても、短時間でございますが夜ライトアップをどうしてもしていきたいと。それも含めまして、今のこもれ陽の経をさらに上のほうにずっと、道路沿いに舗装を延長していく中で、今度は上から下へわたって下へおりてくると。そこでちょうど永遠の鐘もございますし、それから砂防ミュージアムがございますが、太田切川は今護岸工事をやっておりますけれども、あちらの道もすばらしい道になるわけです。ですから私はどうしても黒川の清流を中心にして、道のこちら側をやっぱり、先ほど言いましたようにいろいろな会社もございますので、まず点から線、面にする一歩、やっぱりロード、つなぐ道が基本になるわけですので、これはどうしてもすぐはできないにしても、もう一回チェックする中で、点・線・面の点から線への橋渡しが道であるということを思っておりますので。思いは申し上げましたけれども、すぐにはできないにしても、どうしてもやっていかなければいけない一つの大きな方策だと思っております。
口で点・線・面と言ってみても、ハード的に何もしないんじゃ何もないということですので、ハード的そしてソフト的に両面でやっていかなければいけないと。ソフトは、言いましたように振興の組合とか協議会でございますし、ハード的にはどうしても村がハードを整えていかなければいけないということ。まず道でロードで結ぶということが基本だと思いますので、今後の大きなテーマですけれども、どうしても踏み出したからには少しずつやっていきたいと、そのように思っております。以上でございます。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 基本的には私も本当にそう思います。せっかくの点があるのに、その線をその線で結ばないというのは、やはりやらなければいけないことだと思います。今村長が黒川のライトアップということをおっしゃいましたけれども、私のところにはイルミネーションができないかということをよく言われます。もちろん南箕輪も商工会でやっていますね。箕輪もやっていますし、飯島も今やっていますね。宮田もふれあい広場もありますし、今村長がおっしゃったような黒川の周辺でもできるでしょうし、やはり村単体でできるかどうかということはわかりませんけど、そういうときに前回立ち上げた協議会、あとは商工会とかも含めて、一緒にそういうイルミネーションも含めてやっていただいて、線をつくってほしい。それが成熟することによって面になっていく。それがだんだんだんだん面からまた立体、3Dのようになっていくというのがやっぱり一番大事だなと思いますので、その辺の模索をお願いして、3問目の6次産業の拠点施設についての質問に移りたいと思います。
一番最初に質問をさせていただいた宮田の特産物とか資源というところもあったんですが、ちょっとかぶる部分もありますが質問をさせていただきます。
6次産業の拠点施設ということですが、まず6次産業というのは何なのかということをまずここでもう一度、皆さんご存じだと思いますが、検証をしてみたいと思います。もともとは東京大学の名誉教授で農業経済学者の今村奈良臣氏が提唱した造語です。6次産業というのはもともと造語で、農業・水産業は第1次産業というふうに分類されていまして、その加工を2次産業、流通販売は3次産業というふうに呼ばれています。その中で農業者が主体的かつ総合的にかかわることによって、加工賃や流通マージンなどの今までの第2次、第3次事業者がもらっていた利益を農業者自身が得ることによって農業を活性化しようというものが一般的に第6次産業というふうに言われております。
もともと6次産業というのは、第1次産業・第2次産業・第3次産業の足し算だったわけです。それが現在では足し算ではなくて、各産業の結合を図るというので掛け算で6次産業というようになってきたという経緯があります。例えば、さっき村長も答弁しましたが農業のブランド化、これも6次産業の一つであろうし、消費者への直接販売、インターネットとかネット販売を使って農業者が直接交渉者に売るようなもの、これも6次産業。あとはレストランの経営ですね。今はやっていますね。農家レストランというものも6次産業というふうに言われているそうです。1.5次産業というふうに言われた時期もあるんですけれども、6次産業というのは加工、流通を複合化させたというところで視点がより明確になったものを6次産業というふうに呼んでおります。
宮田村でも、加工施設を中心とした施設をつくろうじゃないかというような取り組みが二度ほどあったように記憶をしております。前回では私もメンバーとして設立当初からかかわりをさせていただいていまして、この中の議員の方々も何人か参加をされていたのかなというふうに思います。当時の副村長が公設民営というような発言をその中でされていまして、結構盛り上がったんですけれども、会を重ねるにつれて人もだんだん減ってきて、補助金が得られないとか、資金が大変だとか、運営の方法とか土地の問題とかいろいろ出てきて、最終的には二、三の企業さんと私と、あとはパン屋さんをやりたいという個人の方になってしまって、最終的には見送りになってしまったという経緯がございます。
今回はあえて農道沿いにどうですかという通告をしてあるのですが、これは先ほど2番目の質問のセラピーロード、点・線・面という意味の絡みもあるんですが、この農道沿いというのはやっぱり駒ヶ根インターチェンジをおりて、かんてんぱぱやグリーンファームに行く観光客の方がとても多いということで、現状ではその両施設へ出向かう方、宮田村をただ通過しているという状況がございます。何とかそういう施設を農道沿いにつくって、今はただ通過している観光客のお客様もそこへ寄ってもらって、何とか宮田で買い物をして宮田村にお金を落としていただけないか。そういう思いもあって、あえて広域農道沿いというふうに通告をさせていただいております。そこで村長にお伺いをします。6次産業施設の拠点施設を設置する、そんなお考えはございますか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) 広域農道沿いに6次産業の拠点施設を置く考えについてお答えしたいと思いますが、過去、非常に盛り上がって尻すぼみになった経過もあるわけでございまして、十分議員さんもご案内のとおりでございます。6次産業の拠点につきましては、もちろんいろいろ目標、目的があると思いますが、目的の一つに防災ということもどうしても一緒に並行的に考えていかなければいけない問題じゃないかと思っております。道の駅があったらいいなという声も大変多くお聞きするわけでございます。それから加藤議員さんの質問でも述べさせていただきましたが、誘客施設だとか拠点施設が必要になるか、不要になるか。場所をどこにするのか、またいつまでに建設するのか、どんなニーズがあるのかなど、広くご意見をもう一度お聞きする中で、調査研究を進めていくために、先ほど触れました観光計画に基づく設置管理等を立ち上げてまいりたいと。その中でいろいろ議論を深めていけたらいいなと思っております。なお、この道の駅、6次産業の拠点施設等につきましても、アルプスロードの問題ともかなり密接に関係してくるんじゃないかと私は捉えておりますので、そんな点でご理解いただければと思います。よろしくお願いいたします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) 先日、松川の農業者さんと話す機会がございまして、農産物の売り方という話になったんです。その中でその方がおっしゃった、いろいろお話をした中で、僕が一番記憶に残ったのが、松川というのは、もうつくったものは人を巻き込みながらどんどん販売をしていくと言っていました。宮田村は、物はつくるんだけれどもうまく観光とリンクできていないよねと。その辺がやっぱりもうちょっと考えられる面ではないかなというようなお話をされていました。
実際に松川の話を聞くと、初夏のサクランボ、僕も松川でサクランボが食べられるという認識がなかったんですけれども、もう今はハウスの中でサクランボが食べられて、銘柄が3つぐらいあって、時期をずらして佐藤錦とか何とかかんとかとおっしゃっていましたけれども、3つぐらい種類があって1カ月半ぐらい松川でサクランボの食べ放題と販売ができると。それが終わると桃、梨、リンゴ。観光農園でやっていて、どこの観光農園さんもそういうふうにいろいろ多面的にやっているところは相当の利益を得ているんではないかというような話をされておりました。
この質問をするに当たって、菅の台にあるホテルのところの営業担当に話を聞きに行ったんですが、宿泊のお客様というのはどういうところに観光に行かれているんですかねと、ちょっとお聞きをしたら、初めて来られる方はもちろん山です。ロープウエーに乗って山へ登ると。二、三回なれてくると、その辺の散策です。拠点を例えば駒ヶ根、そのホテルにおいたら上伊那全体を回るんだと言っていました。なれてくるとこの時期に来られる方は、ほとんどやはり松川に行ってりんご狩りをしてくると。りんごオーナーになられたりとか、松川は農園ごとにもちろんもぎ取りもできますし、食べ放題になっていますし、基本的に食べ放題はただでやっていて、そのかわり何か買っていってくださいと。お漬物とかいろいろ出されて、それを食べながら持って、箱に詰めてキロいくらで買っていくというようなことをされているというふうな話をお聞きしました。
宮田村でも、もちろんおいしいリンゴがたくさんとれているのに、さっき言ったように観光と外部から来る人とのリンクがうまくできていないというようなことを感じました。そこで村長に一応、再質問という形でお聞きしますが、現状、今話したように農業、第1次産業と観光というところ、言ってみれば観光農園みたいなものというのが宮田村の現状としてどう思われているのかということと、先ほど観光拠点施設を29年以降にという答弁があったと思うんですけれども、その辺にこの6次産業の拠点施設も組み入れていただけるかどうかということ。その2点をお願いします。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) 観光農園、観光と農業の組み合わせ、私もいつも言っています農・工・商、それから観光も含めて連携というのは大事なポイントだと思っています。これにつきましてももちろん非常に大事だと思いますが、じゃあ具体的に今すぐどうするかということが、見本が私どもなかなかないというのが現実でございますが、私も一時、松川の工場に勤めておりましたので、十分あそこの状況はわかっておりますし、どのくらい観光と農業が結びついているかも、本当に多くのお客様がお見えになって相当ブランド化されております。それぞれかなりの収入を上げている方が多いわけでございまして、ここらあたりも一つの大きな課題ですし、テーマだと思っております。こういうことももちろん農・工・商・観光の連携の一つの大きなものになるんじゃないかと思っております。それで、すぐどうしろという案が今のところ本当にありませんが、一つの課題だと思ってやっていかなければいけない、手をつけていかなければならない一つのテーマだと思っております。
また、先ほどの6次産業等の拠点施設でございますが、もちろんここらあたりも同様に考えております。ただ、その第一歩として先ほど言いましたように、ふれあい広場で6次産業とやらなんでも、まず宮田村の特産物とか豆腐等も含めまして、ワインなんかもそうです。6次産業もそうですが、そこらあたりでまず拠点施設まではいかないにしても、小規模ながらそういうものを販売していきたいと。まず小さいことですが、第一歩だと思っております。そんな点でご了解いただきたいと思います。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) それでは、4番目の質問に移ります。大きなカレンダーをつくったらどうかという質問なんですが、これも先日の商工会との懇談会の中で出た話です。そのときは商工会長さんから、村内で大きなイベントがあったら、せっかく多くの人が来るのであれば、商工会でなく企画をしてやりたかったと。そのための情報が欲しいんだというふうなお話があって、その中から質問をしているわけです。
前回、ホームページの質問もしたときに言ったんですけれども、子育てサークルの方々からもどこのカレンダーを見たらいいのかわからないというような意見がございました。そこで、いろんな村の行事とか予定とか村内企業とか、また、あした大石議員からも同じようなことが聞かれると思いますが、いろんなイベントごとがある中で、こっちには載っている、こっちには載っていないでなくて、一つの大きなカレンダーとして、きょうは村内でこんな事業所でこんなことがある。村のイベントはこんなことがあるというのが何かできないかということなんですが、いかがでしょうか。
議 長(松 田) 村長。
村 長(小田切) 大変いいことだと思いますが、具体化するには幾つかクリアしなければいけない問題もあるわけですが、村の予定だとか保育園それから学校行事等、それにつきましてはご案内のとおり村の広報紙、それから文字放送、ホームページなどでお知らせしているわけでございます。大きなカレンダーの作成でございますけれども、中身をどうするか、どこまで載せるかということが一つの課題にはなるわけでございます。掲載する中身について、全村的なイベントに限るのか、それとも小中学校・保育所の行事まで全て載せるのか、公民館活動、また乳幼児健診、また村の理事者の日程、その他商工会などの行事日程、カレンダーを利用する村民の皆様それぞれに求めるニーズが大分違いますし、膨大な量になるわけですが、このあたりをどのように整理していくかが一つの課題になるわけです。
また、年間行事計画につきましては、当然でございますけれども年度当初に確定しているものだけでありませんで、常に更新して変わっていくものもございます。また、カレンダーは役場1カ所に掲示するだけでは意味がございませんので、多くの公共施設などでの掲示を行っていく必要があります。そんな点で管理が複雑になると、煩雑になるということも考えておりますが、村のホームページにつきましては9月議会での質問でも答弁いたしましたが、来年度から新しいものに切りかえる予定で、現在、作業を進めております。新しいホームページでは、村内の行事日程などをより見やすい形で表示できるように研究をしております。先ほど商工会長さん、私も前にご意見をお聞きしましたが、こんな大事なことが行われていることを私知りませんでしたということで、これは商工会と連携をとれないのかなということをちょっと反省したわけですけれども。
村の行事につきましては、職員が直接掲載することも可能ですが、掲載範囲をどの程度にするとか、一定のルールづくりを行う必要がどうしてもございます。また、商工会や各種サークル等の事業の掲載につきましては、年間契約などで決定しているものは可能ですが、随時確定だとか加わってくるような行事、事業をどのように扱っていくのかが課題と考えております。いずれにしましても行事日程につきましては、ホームページ更新の中で、よりもっと総合的にいろいろな面でわかりやすく、一目でわかりやすいように検討を進めていきたいと、そんなように思っておりますのでよろしくお願いしたいと思います。以上であります。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) ちょっと問題が多いというようなご答弁だったと思います。全部が全部、一緒にできないかもしれませんけれども、せめて村の行事、あとは子供の健診とかそういう村でやるようなものを一つのページにしていただければなというふうに思います。
済みません、議長、2番の質問じゃなく3番をやりたいんですが、よろしいですか。
議 長(松 田) よろしいです。
4 番(宮 井) それでは、3番目の教育委員会についての質問に移りたいと思います。
何度かこれも同じような趣旨で質問をさせていただいておるかと思います。小中一貫教育はどうですかということも前にお聞きをしたかと思います。今回は教育委員会の視察についてでございます。いろんな取り組みをしている地域が多くあります。もちろん教育長はもういろんなところに出向いていますのでご存じだと思いますが、私は2例挙げたいと思います。
私がこの場でよく取り上げている九州の武雄市では、シャーペンは禁止だけどタブレットはありという市長方針で、小中4,000人以上の生徒にアイパッド、タブレットを配付して反転授業を行おうとしています。反転授業というのは何かといいますと、授業の動画を入れた端末を家に持って返って家で予習をします。基礎的なものは家でやります。実際の授業ではその反転、家でやったもののわからない点を教え合ったり、議論をしながら応用問題を解いたりする。これで学力の定着を目指すと、これが11月から小学校1校で試行して順次広げるというふうに発表がされました。
県内に目を向けますと、青木村が割と積極的にこういった教育をなされています。今はタブレットではないですね。ちょっと子育てという面ではやられています。青木村は4,600人ほどの村ですが、県内でも頑張っているというので有名な村でございます。ちなみに村のキャラクターはアオキノコちゃんです。アオキノコちゃんは、フェイスブックもアカウントをとって情報発信しております。青木村というのは、信州青木村カウントサポーターズクラブという、1番の質問とリンクするんですけど、これはホームページから印刷したんです。会員を募集しています。主に関東圏の方が青木村に来て、このサポーターズに入ってもらうと。今、会員が550人いるそうです。それで、村に来てもらって、村を見てもらって体験してもらって村のファンになってもらうんだと。それで会員証とかを発行して、こういうクラブも募集をしております。これは行政ですね。
じゃあ教育ではどんなことをされているかというと、青木村子どもはつらつプランというものを作成して「心豊かでたくましい青木村の子どもの育成-社会力(生きる力)を育てる-」をもとに行動をやっております。教育委員会では、5つの重点目標を掲げております。毎年ことしで終わり、25年度の青木村の教育目標ということで、これはホームページに載っていますが、毎年24年度もずっとあるんですが、こういうことで細かく、青木村というのは保育園、小学校、中学校と一貫教育でやっているんですが、一応5つの重点項目を設けて子育てを中心にやっているんですが、私が一番興味を持ったのは、この(2)に多様な他者や自然とのかかわりという欄があるんですが、これが結構おもしろいなと思って、ここでちょっと発表させていただきます。
どんなものをやっているかというと、児童館でいろいろ取り組みをやっているんですけれども、その中に児童センターというものがあるんですが、これは学校からそのまま行ってもいいし、家に帰ってもう一回来てもいいんです。その場合、家の人に「児童センターに行ってくるよ」という親の了解を得るというのが唯一のルールだそうです。児童センターでは何をやっても自由なんですが、宿題をする子もいれば外で遊ぶ子もいて、中で遊ぶ子もいるんですが、一応6時までできるそうです。5時からはみんなで掃除をする。5時から掃除をして、掃除が終わっても6時まではいられるということです。
その中で行われているのが水曜クラブというような取り組みがされています。これは8月と12月は除いて月に2回、水曜クラブというものが行われています。村内に住むいろいろな達人が講師となって、さまざまなことを子供たちに教えているんです。何をやっているかというと、編み物・折り紙・囲碁・将棋・そろばん・ロープ結び・柔道・剣道・ゲートボール・自転車・夏には川遊び。地域と子供たち、お年寄りと子供たち、そして触れ合いの中で子供たちが育っていく。子供を育てる、そんな取り組みが青木村では実践をされておるそうです。
宮田村も青木村と同じように、村に一つの小学校と中学校しかありません。それをプラスに捉えて、いろんな取り組みを積極的に行ってほしいというのが私の思いでございます。そのためには外を見て、その外で見たものを宮田村で生かすというようなことが大事かなと思いますが、教育委員会での先進地への視察の状況を教えてください。
議 長(松 田) 教育長。
教 育 長(平 澤) それぞれの市町村におきまして、特色ある教育を実施しているのは承知しているところでございます。それぞれ権限がございまして、最初にちょっと触れておきたいと思いますが、国では基本的な教育制度の枠組みを、それから都道府県の教育委員会におきましては市町村における教育条件の整備に対する支援、そういうものを中核的に行っています。また、市町村におきましては学校の設置、あるいは授業を支援する。それで学校長は実際にその教育活動に当たると。こんなことを見ながら、先ほどの武雄市の場合は大変私も興味深く聞かせていただきましたが、学校における市町村で、ある面ではシステムの部分でそういう道具を利用でき、活用できるように、そういうようになさっていると。これにつきましては、私もかつて勤めた学校で、これは国立でありましたものですからあれなんですが、子供一人一人に携帯電話とパソコンを持たせました。それで対応すると。これは設置者が国ですので、そういうことができる。ある面では実験的にできるということでございます。
そんな点から市町村へ、今度宮田村というところへ来ました場合には、宮田村でじゃあ教育委員会はどういうことが学校に対してできるかというと、枠組みのところで今お話がございましたけれども、子供たちにどんな施設設備を用意してあげられるだろうか、これが一番の責務になるかなというように思います。そういう点から、議員さんおっしゃっていただきますように、全国的にあるいは近隣の市町村も含めまして、見識をいかに深めるかというのが、これが教育委員だけではなくて教育委員会の事務局職員にも課せられている大きな使命かなというふうに思います。
そんな点から、教育公務員特例法というものがございまして、その20条、21条には、教育に携わる者は、特に教員が多いわけですけれども、常に研修と修養に努めなければならないと、こういう規制があります。そんな点から宮田村の実態を見たときに、今から2年、3年前でしょうか、大川小学校のほうへ教育委員といたしましては手弁当で研修に行かせていただきまして、被災地の様子を勉強させていただいたり、あるいはある面での支援活動をしてきたと。それから、こうめ保育園をつくるときに、上田市あるいは武石村、こちらのほうに参りまして、教育委員がそれぞれの市町村の様子を研修させていただいた。この一部が今、新たな子育てセンターの建設にもその研修が生きていると。こんな点から考えますと、予算がないものですから、ぜひこれはご支援賜りながら、来年度予算では何としてでも獲得をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。ご支援をお願いします。
議 長(松 田) 宮井 訓議員。
4 番(宮 井) ぜひとも村長にお願いをいたしまして、予算をとっていただいてやっていただきたいと思います。もう質問はできないんですよね。はい、わかりました。ありがとうございました。